山岳波に関する記述の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせで正しいものはどれか。風が大きな山の稜線を吹き越えるとき、山岳…

航空気象 第12問

山岳波に関する記述の下線部(a)~(d)の正誤の組み合わせで正しいものはどれか。風が大きな山の稜線を吹き越えるとき、山岳波が発生する。安定大気の中で風が風上側の山の斜面を吹き昇るときは、気流は比較的滑らかである。上昇気流ははじめは(a)湿潤断熱的に上昇冷却するので、山頂高度では自由大気より(b)暖かくなる。このため密度の(c)大きくなった山越え気流は風下側では乱気流性の強い(d)上昇気流をつくる。

正答 (3)
正答は (3)。(a)誤(b)誤(c)正(d)誤の組み合わせです。 山岳波は、安定した大気の中を強い風が山を越えるときに起こります。 (a)誤り。安定な大気で雲ができずに斜面を昇る気流は、乾燥断熱的に上昇冷却します(約10℃/km)。「湿潤断熱的」ではありません。(b)誤り。安定な大気では、まわりの自由大気の減率は乾燥断熱減率より小さいので、乾燥断熱的に冷えた山越えの空気は、山頂の高さで自由大気より「冷たく」なります。(c)正しい。冷たくなった山越え気流は、密度が大きくなります。(d)誤り。密度の大きい(重い)空気は、風下側で斜面に沿って強く吹き下りる「下降気流」をつくります。この強い下降流と、その後に続く波打つ気流が山岳波です。 【山岳波の目印】 風下にレンズ雲やロール雲(ローター雲)が見られます。ローター雲の付近は特に乱気流が激しく、山の高さの数倍まで影響が及ぶことがあります。

出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 定期運送用操縦士(飛行機) 航空気象 問12(国土交通省 公表)出典元ページ

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