痔の薬の配合成分とその配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第81問
痔の薬の配合成分とその配合目的に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。【配合成分】 【配合目的】a アミノ安息香酸エチル ― 局所麻酔成分b タンニン酸 ― 局所刺激成分c セチルピリジニウム塩化物 ― 組織修復成分d グリチルレチン酸 ― 抗炎症成分
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(a,d)
- (4)(b,d)
- (5)(c,d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(d)の2つです。
【(a)アミノ安息香酸エチル ―― 局所麻酔成分 正しい】
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で、痔に伴う痛み・痒みを和らげる目的で配合されます。知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断します。同じ目的の成分として、リドカイン、リドカイン塩酸塩、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩があります。なお、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。
【(b)が誤り ―― タンニン酸は収斂保護止血成分です】
タンニン酸や酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、ビスマスなどは、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる粘膜の保護・止血を目的として配合される収斂保護止血成分です。局所刺激成分は、クロタミトン(温感刺激)やカンフル、ハッカ油、メントール(冷感刺激)で、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑えます。
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【(c)が誤り ―― セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です】
セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分で、痔疾患に伴う細菌感染を防止する目的で配合されます。組織修復成分は、アラントインやアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)で、痔による肛門部の創傷の治癒を促します。
【(d)グリチルレチン酸 ―― 抗炎症成分 正しい】
グリチルレチン酸は抗炎症成分で、比較的緩和な抗炎症作用を示します。グリチルリチン酸が体内で加水分解されて生じる成分です。偽アルドステロン症に注意が必要な点は、内服の場合と同じ発想で押さえてください。
【外用痔疾用薬の成分を目的別にまとめます】
局所麻酔成分 …… リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩
鎮痒成分(抗ヒスタミン) …… ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩
局所刺激成分 …… クロタミトン、カンフル、ハッカ油、メントール
抗炎症成分 …… ステロイド性(ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル)、非ステロイド性(グリチルレチン酸)
組織修復成分 …… アラントイン、アルクロキサ
止血成分(アドレナリン作動成分) …… テトラヒドロゾリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩
収斂保護止血成分 …… タンニン酸、酸化亜鉛、ビスマス
殺菌消毒成分 …… クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物
生薬成分 …… シコン(組織修復、抗菌)、セイヨウトチノミ(血行促進)
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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