眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第24問
眠気を促す薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ジフェンヒドラミン塩酸塩を含有する医薬品は、慢性的に不眠症状がある人を対象として用いられる。b ブロモバレリル尿素は、反復して服用すると依存を生じることがある。c 加味帰脾湯は、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。d 桂枝加竜骨牡蛎湯は、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)だけです。
【(a)が誤り ―― 慢性の不眠には用いません】
ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられます。慢性的に不眠症状がある人や、医療機関で不眠症の診断を受けている人は対象となりません。その場合は医療機関の受診を勧めます。
ジフェンヒドラミン塩酸塩の注意点
15歳未満の小児では、神経過敏や興奮などの副作用が起こりやすいため使用しない
妊婦の睡眠障害は生理的な変化によるものなので、使用は避ける
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授乳中は、乳児に昏睡を生じるおそれがあるため授乳を避ける
【(b)正しい ―― ブロモバレリル尿素の依存性】
ブロモバレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする鎮静成分です。反復して服用すると依存を生じることが知られており、本来の目的以外の意図で使用する人がいるため、販売時には目的に沿った使用がなされるよう注意が必要です。ブロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため妊婦は使用を避けます。また、少量でも自殺目的に使用されることがある点も押さえておきましょう。
【(c)が誤り ―― これは抑肝散の効能です】
「神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症」とされるのは抑肝散です。加味帰脾湯の説明ではありません。
【(d)が誤り ―― これは加味帰脾湯の効能です】
「心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症」に適すとされるのは加味帰脾湯です。桂枝加竜骨牡蛎湯は、「体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症」に適すとされています。(c)と(d)で、三つの漢方処方の効能が入れ替えられている作りです。
【不眠に用いる漢方処方の整理】
酸棗仁湯 …… 心身が疲れ、弱って眠れないもの。1週間位服用して改善しなければ中止
加味帰脾湯 …… 心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う貧血、不眠症
抑肝散 …… 神経がたかぶり、怒りやすい、イライラ
抑肝散加陳皮半夏 …… 抑肝散に、やや消化器が弱いものを加えたもの
桂枝加竜骨牡蛎湯 …… 疲れやすく神経過敏で興奮しやすい。夜尿症にも
柴胡加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以上。ダイオウを含むものがある
酸棗仁湯、加味帰脾湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、桂枝加竜骨牡蛎湯はいずれもカンゾウを含みます。一方、柴胡加竜骨牡蛎湯はカンゾウを含まない(ダイオウを含むものがある)点が問われることがあるので、処方ごとの構成生薬もあわせて確認しておくと安心です。
出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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