次の記述は、痔の薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第41問

次の記述は、痔の薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。b 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、酸化亜鉛が配合されている場合がある。c 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるエフェドリン塩酸塩が配合されていることがある。d カイカクは、主に麻酔作用を期待して用いられる。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(b)です。 【(a)正しい ―― クロタミトンは熱感刺激】 クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える局所刺激成分です。皮膚に熱感刺激を生じさせるのが特徴で、痔の薬のほか、外用の鎮痒薬にも配合されます。  局所刺激成分の整理  熱感刺激 …… クロタミトン  冷感刺激 …… メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油 【(b)正しい ―― 酸化亜鉛は収斂保護止血成分】 酸化亜鉛は収斂保護止血成分で、粘膜表面に不溶性の膜を形成することにより、粘膜の保護・止血を目的として用いられます。タンニン酸、硫酸アルミニウムカリウム、ビスマス次没食子酸塩も同じ系統です。ただし、患部に細菌感染を起こしている場合は、かえって症状を悪化させるおそれがあるため、使用を避ける必要があります。
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【(c)が誤り ―― エフェドリンは組織修復成分ではありません】 エフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されます。組織修復成分ではありません。痔による肛門部の創傷の治癒を促す組織修復成分に当たるのは、アラントインやアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)です。  なお、アドレナリン作動成分は心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症の  診断を受けた人では使用前に相談が必要です 【(d)が誤り ―― カイカクは止血の生薬】 カイカク(槐角)は、マメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられます。麻酔作用ではありません。同じくカイカ(槐花)は、エンジュの蕾を基原とし、やはり止血目的で用いられます。麻酔作用を目的とする成分は、リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩などの局所麻酔成分です。 【痔の薬の成分を目的別に整理】  局所麻酔成分 …… リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩  鎮痒成分 …… ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩  局所刺激成分 …… クロタミトン、メントール  収斂保護止血成分 …… タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム  組織修復成分 …… アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート  止血成分(血管収縮) …… エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩  生薬 …… シコン(新陳代謝促進、抗菌)、セイヨウトチノミ(血行促進、抗炎症)、  カイカ、カイカク(止血)

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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