滋養強壮保健薬とその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第55問

滋養強壮保健薬とその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ビタミンB1は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために用いられる。b ビオチンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として配合されている場合がある。c グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。d 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。

正答 (1)
正答は (1)。(b)(d)が正しく、(a)(c)が誤りです。 【(a)が誤り ―― これはビタミンB2の説明です】 脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために用いられるのはビタミンB2(リボフラビン)です。ビタミンB1(チアミン誘導体、フルスルチアミン塩酸塩など)は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する働きがあります。また、腸管運動を促進する働きもあります。  主なビタミンの役割  ビタミンA …… 夜間視力を維持し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ
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 ビタミンD …… 腸管でのカルシウム吸収と尿細管でのカルシウム再吸収を促す  ビタミンE …… 体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける。血流を改善する  ビタミンB1 …… 炭水化物からのエネルギー産生。神経の正常な働きを維持  ビタミンB2 …… 脂質の代謝。皮膚や粘膜の機能を正常に保つ  ビタミンB6 …… 蛋白質の代謝。皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持  ビタミンB12 …… 赤血球の形成を助ける。神経機能を正常に保つ  ビタミンC …… 皮膚や粘膜の機能を正常に保つ。メラニンの産生を抑える 【(b)正しい ―― ビオチンの位置づけ】 ビオチンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として、滋養強壮保健薬に配合されている場合があります。 【(c)が誤り ―― これはアスパラギン酸ナトリウムの説明です】 生体におけるエネルギーの産生効率を高め、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促すとされるのはアスパラギン酸ナトリウムです。グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されます。  滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸等  システイン …… 皮膚のメラニン色素の生成を抑え、排出を促す。  肝臓でのアルコール分解に関与する酵素の働きを助ける(二日酔いの症状緩和)  アミノエチルスルホン酸(タウリン) …… 肝臓機能を改善する  アスパラギン酸ナトリウム …… 乳酸の分解を促す  グルクロノラクトン …… 肝臓の働きを助け、肝血流を促進  ヘスペリジン …… ビタミン様物質。ビタミンCの吸収を助ける  コンドロイチン硫酸ナトリウム …… 軟骨組織の主成分。関節痛、腰痛 【(d)正しい ―― 補中益気湯の効能】 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされます。カンゾウを含み、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害が知られています。 滋養強壮に用いる漢方処方は、補中益気湯のほか十全大補湯(体力虚弱なものの病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血。カンゾウを含み、肝機能障害に注意)があります。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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