抗ヒスタミン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第45問
抗ヒスタミン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、抗ヒスタミン作用を示す。b 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用を示さず、排尿困難の副作用が現れることはない。c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがある。d メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(a)(c)(d)が正しく、(b)が誤りです。
【(a)正しい ―― 抗ヒスタミン成分の作用機序】
クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、抗ヒスタミン作用を示します。
アレルギー症状が起こる仕組み
アレルゲンが体内に入る
→ 肥満細胞からヒスタミン等の物質が遊離する
→ ヒスタミンが周囲の器官や組織の受容体と反応する
→ 血管拡張、血管透過性の亢進等が起こり、
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痒み、鼻汁、くしゃみ、腫れ等の症状が現れる
抗ヒスタミン成分は、この最後から二番目の段階を妨げる成分です。一方、クロモグリク酸ナトリウムなどの抗アレルギー成分は、肥満細胞からのヒスタミンの遊離そのものを抑える成分で、働く段階が異なります。
【(b)が誤り ―― 抗コリン作用を示します】
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミン以外の生体物質に対しても受容体レベルで働きかけるものがあり、多くは抗コリン作用も示します。そのため、排尿困難、口渇、便秘等の副作用が現れることがあります。
したがって、次の人では注意が必要です
排尿困難の症状がある人、
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患がある人
→ 尿閉を引き起こすおそれ
緑内障の診断を受けた人
→ 眼圧が上昇し、症状を悪化させるおそれ
「抗コリン作用を示さず、排尿困難の副作用が現れることはない」は、二重に誤っています。
【(c)正しい ―― ジフェンヒドラミンと授乳】
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して、乳児に昏睡を生じるおそれがあります。そのため、母乳を与える女性は、本剤を服用しないか、服用する場合は授乳を避けることとされています。
【(d)正しい ―― メキタジンの重篤な副作用】
メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがあります。この三つはメキタジンに特有の出題ポイントですので、そのまま覚えてください。
【抗ヒスタミン成分の共通の注意】
眠気を生じるため、
服用後は乗物または機械類の運転操作を避ける
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、
15歳未満の小児では、神経過敏や興奮などの副作用が起こりやすいため、睡眠改善薬としての使用は避ける
プロメタジンを含む成分は、
15歳未満の小児では使用を避ける
(致命的な呼吸抑制のおそれ)
ジフェニルピラリン塩酸塩、トリプロリジン塩酸塩等も
同様に眠気に注意
出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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