大腸及び肛門に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第62問
大腸及び肛門に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 大腸は盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器である。b 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の難消化性多糖類である食物繊維を発酵分解する。c 糞便は、通常、直腸に滞留している。d 肛門周囲は肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することができる。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。(a)(b)(d)が正しく、(c)が誤りです。
【(a)正しい ―― 大腸の構成】
大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器です。小腸と異なり、絨毛がないのが特徴です。
大腸の主な働き
水分とナトリウム、カリウム、リン酸等の電解質の吸収
糞便の形成
なお、通常、糞便の成分の大半は水分で、
そのほかに腸壁上皮細胞の残骸が15から20パーセント、腸内細菌の死骸が10から15パーセント、食物の残滓は約5パーセントに過ぎません
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「食物の残滓が大半を占める」と書き換えられる出題があるので注意してください。
【(b)正しい ―― 腸内細菌の働き】
大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の難消化性多糖類である食物繊維を発酵分解します。また、腸内細菌は血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生しています。この点もあわせて覚えておきましょう。
【(c)が誤り ―― 通常はS状結腸に滞留します】
糞便は、通常、S状結腸に滞留し、直腸には滞留しません。S状結腸に溜まった糞便が直腸へ送られてくると、その刺激に反応して便意が起こります。「通常、直腸に滞留している」としている点が誤りです。
【(d)正しい ―― 肛門括約筋】
肛門周囲は肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することができます。また、肛門には動脈と静脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔を生じます。この構造が、第二章と第三章(痔の薬)をつなぐ知識になります。
【あわせて押さえる小腸との対比】
小腸 …… 十二指腸、空腸、回腸。全長6から7メートル。
十二指腸に続く部分の概ね上部40パーセントが空腸、残り60パーセントが回腸。
内壁に輪状のひだがあり、絨毛に覆われている
大腸 …… 全長約1.5メートル。絨毛はない
出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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