止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第33問

止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。b 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。c タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。d ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。

正答 (3)
正答は (3)。(b)(d)が正しく、(a)(c)が誤りです。 【(a)が誤り ―― 細菌性の下痢には使いません】 ビスマスを含む成分(次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等)は、収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされます。ここまでは正しいのですが、細菌性の下痢や食中毒のときに使用すると、かえって状態を悪化させるおそれがあるため、安易な使用は避けるべきとされています。  なぜ悪化するのか  下痢は、体内の有害なものを排出しようとする反応でもあるため、  細菌や毒素が排出されずに体内にとどまってしまう
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 ビスマスを含む成分のその他の注意点  海外において長期連用した場合に  精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告があるため、1週間以上継続して使用しない  循環血液中に移行したビスマスは血液-胎盤関門を通過することが知られており、  妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避ける  アルコールと一緒に摂取されると、  循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがある 【(b)正しい ―― 木クレオソートの作用】 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用があります。また、歯に使用の場合、局所麻酔作用により歯痛を鎮める効果も知られています。  注意点  木クレオソートは木材を原料とするもので、  石炭を原料とする石炭クレオソートとは別のものである(石炭クレオソートは発がん性のおそれがあり、医薬品としては使用できない) 【(c)が誤り ―― 牛乳アレルギーはタンニン酸アルブミン】 牛乳にアレルギーがある人で使用を避ける必要があるのは、タンニン酸アルブミンです。乳製カゼインを由来としているためです。タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸の収斂作用とベルベリンの抗菌作用を示す成分であり、牛乳由来の成分ではありません。 【(d)正しい ―― ロペラミド塩酸塩と中枢抑制】 ロペラミド塩酸塩は中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあります。そのため、服用後は乗物または機械類の運転操作をしないこととされています。  ロペラミド塩酸塩のその他の注意点  食べすぎ・飲みすぎによる下痢、  寝冷えによる下痢の症状に用いる  食あたりや水あたりによる下痢は適用対象ではない  15歳未満の小児には適用がない  アルコールとの併用は避ける  効き目が強すぎて便秘を生じることがあり、  まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じる  2日から3日間使用しても症状の改善がみられない場合は受診を勧める

出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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