浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第36問
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。b グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合に使用される。c ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。d 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (2)
正答は (2)。(c)(d)が正しく、(a)(b)が誤りです。
【(a)が誤り ―― 炭酸ガスは炭酸水素ナトリウム】
直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられるのは、炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤です。ビサコジルは大腸刺激性瀉下成分で、結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すほか、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きを示します。
炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤は、
まれに重篤な副作用としてショックを生じることがあります
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【(b)が誤り ―― 出血しているときは使えません】
グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している場合には、使用を避ける必要があります。
理由
グリセリンが傷口から血管内に入って、
赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある
また、腎不全を起こすおそれがある
したがって、
痔出血の症状がある人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談する必要があります
「出血しているときこそ潤滑に使いたい」と考えてしまいそうですが、まったく逆です。確実に覚えてください。
【(c)正しい ―― ソルビトールは浸透圧】
ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられます。グリセリンと同じ仕組みです。
【(d)正しい ―― 急性腹症のおそれ】
腹痛が著しい場合や、便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがあります。このような場合には、浣腸薬を使用せず、医療機関を受診するよう勧めることが必要です。
【浣腸薬の使用上の注意をまとめる】
連用しない。
繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになる
妊婦は使用を避ける。
流産・早産を誘発するおそれがある
乳幼児では、安易な使用を避ける
注入剤の残量は再利用せず廃棄する
薬液を人肌程度に温めておくと不快感を生じにくい
ゆっくりと注入し、注入した薬液が漏れ出ないよう
しばらく我慢してから排便する
排便時に薬液のみが排出されて
効果が十分得られないことがあるので、便意が強まるまでしばらく我慢する
出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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