生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第57問
生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a サンザシは、鎮痛、抗菌の作用を期待して用いられる。b ブクリョウは、解熱、鎮痙の作用を期待して用いられる。c ブシは、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられる。d サイコは、抗炎症、鎮痛の作用を期待して用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(c)(d)が正しく、(a)(b)が誤りです。
【(a)が誤り ―― サンザシは健胃・消化促進】
サンザシ(山査子)は、バラ科のサンザシまたはオオミサンザシの偽果をそのまま、または縦切もしくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられます。「鎮痛、抗菌」ではありません。
なお、同属植物であるセイヨウサンザシの葉は、
血行促進、強心等の作用を期待して用いられます。
サンザシ(果実)とセイヨウサンザシ(葉)で作用が異なる点に注意してください
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【(b)が誤り ―― ブクリョウは利尿・健胃・鎮静】
ブクリョウ(茯苓)は、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられます。「解熱、鎮痙」ではありません。
菌核という基原が特徴的です。
キノコの一種から作られる生薬、と覚えると他の生薬と区別しやすくなります
【(c)正しい ―― ブシの作用】
ブシ(附子)は、キンポウゲ科のハナトリカブトまたはオクトリカブトの塊根を減毒処理して製したものを基原とする生薬で、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を期待して用いられます。
ブシで押さえること
血液循環の改善のほか、
利尿作用を示す
鎮痛作用を示すが、
プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない
生のままでは毒性が高いため、
減毒生成して使用される。
それでも適量を守って服用する必要があり、誤って多量に摂取すると、心臓毒性により死亡に至ることがある
「プロスタグランジンを抑えないので胃腸障害が出ない」という点は、そのまま出題される特徴的な記述です。
【(d)正しい ―― サイコの作用】
サイコ(柴胡)は、セリ科のミシマサイコの根を基原とする生薬で、抗炎症、鎮痛等の作用を期待して用いられます。
「柴胡」の字が入る漢方処方
小柴胡湯、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、
柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴朴湯、柴陥湯
いずれもサイコを構成生薬とし、
抗炎症の働きを軸とする処方です
【その他の生薬もあわせて】
カッコン(葛根) …… マメ科のクズの周皮を除いた根。
解熱、鎮痙
ソウジュツ、ビャクジュツ ……
発汗、健胃、利尿
レンギョウ …… モクセイ科のレンギョウの果実。
鎮痛、抗菌
サンシシ …… アカネ科のクチナシの果実。抗炎症
ボウフウ …… セリ科のボウフウの根および根茎。
発汗、解熱、鎮痛、鎮痙
ショウマ …… 発汗、解熱、解毒、消炎
生薬は基原(科名と使用部位)と作用の二本立てで覚えると、入れ替え問題に対応できるようになります。
出典:登録販売者試験 令和4年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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