小腸に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
人体の働きと医薬品 第61問
小腸に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 小腸は、全長6~7mの臓器で3部分に分かれ、その部分は、回腸、十二指腸、空腸の順に長い。b 炭水化物とタンパク質は、消化酵素によってそれぞれ二糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。c 小腸の運動によって、内容物が消化液と混和されながら、大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。d 脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受ける。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)正です。
【(a)が誤り ―― 長さの順番が違う】
小腸は全長6メートルから7メートルの臓器で、次の3部分に分かれます。
十二指腸 …… 胃から連なる約25センチメートルのC字型に彎曲した
部分。指を12本横に並べた長さに近いことが名前の由来
空腸 …… 十二指腸に続く部分の、概ね上部40パーセント
回腸 …… 残りの約60パーセント(空腸との明確な境目はない)
したがって長い順は、回腸、空腸、十二指腸です。設問は「回腸、十二指腸、空腸の順に長い」としており、十二指腸と空腸が入れ替わっています。「十二指腸がいちばん短い」と押さえておけば、この手の設問は判断できます。
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【(b)が誤り ―― 炭水化物は単糖類まで分解される】
消化によってどこまで分解されるか、という点が問われています。
炭水化物(デンプン) → 最終的に単糖類(ブドウ糖、ガラクトースなど)
タンパク質 → アミノ酸
脂質(トリグリセリド) → 脂肪酸とモノグリセリド
設問は炭水化物を「二糖類」としている点が誤りです。二糖類(麦芽糖など)は途中の段階にすぎず、小腸粘膜の消化酵素によってさらに単糖類まで分解されてから吸収されます。
【(c)正しい ―― 小腸の運動】
小腸の運動によって、内容物が消化液と混和されながら大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われます。小腸の内壁には輪状のひだがあり、その表面は絨毛に覆われていて、表面積を大きくすることで効率よく吸収できるようになっています。
【(d)正しい ―― 脂質とリパーゼ】
脂質(トリグリセリド)は、消化酵素であるリパーゼの作用によって分解を受けます。
脂質の吸収は少し特殊です。分解された脂肪酸とモノグリセリドは、小腸の絨毛から吸収された後に再びトリグリセリドに合成され、リンパ管へ入ります。糖やアミノ酸が毛細血管に入って門脈から肝臓へ向かうのとは、経路が違う点に注意してください。
【消化酵素の整理】
唾液(プチアリン、唾液アミラーゼ) …… デンプンをデキストリン、麦芽糖に
胃液(ペプシン) …… タンパク質をペプトンに
膵液(アミラーゼ、トリプシン、リパーゼ) …… 三大栄養素すべてに対応
小腸(マルターゼ、ラクターゼ、エレプシン) …… 最終段階の分解
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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