尿タンパク及び尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第60問
尿タンパク及び尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 尿中のタンパク値に異常を生じる要因に尿路結石や腎炎などがある。b 腎臓に病気がなければ、激しい運動をした後に尿タンパクが出ることはない。c 正確な検査結果を得るため、検査薬を長い間尿に浸しておく必要がある。d 検査結果で尿タンパクが陰性であれば、症状があっても、医療機関の受診を考える必要はない。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(a)正、(b)誤、(c)誤、(d)誤です。
【(a)正しい ―― 尿タンパクに異常を生じる要因】
尿中のタンパク値に異常を生じる要因は、腎臓そのものの病気と、尿の通り道の病気に分けて整理できます。
腎臓機能障害によるもの …… 腎炎、ネフローゼ
尿路の異常によるもの …… 尿路結石、膀胱炎
尿路結石や腎炎はいずれもこれにあたるため、(a)は正しい記述です。
参考までに、尿糖に異常を生じる要因は、一般に高血糖(糖尿病など)ですが、腎性糖尿のように高血糖を伴わない場合もあります。この違いも問われます。
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【(b)が誤り ―― 健康でも運動後には出る】
腎臓に病気がなくても、激しい運動の直後には尿タンパクが検出されることがあります。発熱、ストレス、月経なども、一時的に尿タンパクが出る原因になります。そのため、尿タンパク検査では、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避けることとされています。
なお、尿糖検査の場合は食後1時間から2時間の尿が推奨されます。尿糖と尿タンパクの同時検査の場合は早朝尿を採り、尿糖が陽性であれば食後の尿で改めて検査する、という流れになります。この使い分けは頻出です。
【(c)が誤り ―― 長く浸してはいけない】
検査薬を長い間尿に浸していると、検出成分(試薬)が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなります。設定された時間どおりに、さっと浸して引き上げるのが正しい使い方です。
あわせて、次の点も押さえてください。
採尿は中間尿を用いる(出始めの尿は汚れが混じりやすい)
採取した尿は長時間放置せず、なるべく採尿後速やかに検査する
検査薬は、高温になる場所や直射日光の当たる場所を避けて保管する
【(d)が誤り ―― 陰性でも症状があれば受診】
検査結果が陰性であっても、何らかの症状がある場合には、医師の診断を受ける必要があります。一般用検査薬は、あくまで判断の手がかりを得るためのものであり、確定診断を与えるものではありません。尿中のタンパクや糖の値は、食事やストレス、医薬品の影響でも変動するため、陰性だから病気がない、とは言い切れないのです。
逆に、陽性であった場合も、その場で病気が確定するわけではなく、やはり医療機関の受診を勧めることになります。「検査薬の結果がどうであれ、症状があるなら受診」と覚えてください。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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