気管支拡張成分のメチルエフェドリン塩酸塩を使用する前に、その適否につき、医師又は薬剤師に相談がなされるべき基礎疾患の正誤…

主な医薬品とその作用 第31問

気管支拡張成分のメチルエフェドリン塩酸塩を使用する前に、その適否につき、医師又は薬剤師に相談がなされるべき基礎疾患の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 甲状腺機能障害b 糖尿病c 高血圧d 心臓病

正答 (3)
正答は (3)。(a)から(d)まで、すべて正しい記述です。 【メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分】 メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激することによって気管支を拡張させる成分です。 交感神経系を刺激するということは、心臓を働かせ、血圧を上げ、血糖値を上げる方向に働くということです。そこから、注意すべき基礎疾患が導けます。 【(a)甲状腺機能障害 ―― 正しい】 甲状腺機能亢進症では、甲状腺ホルモンの分泌が増加しており、交感神経系の元気さがすでに高まっている状態です。そこにアドレナリン作動成分を加えれば、症状を悪化させるおそれがあります。
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【(b)糖尿病 ―― 正しい】 交感神経系が刺激されると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に分解され、血糖値が上昇します。そのため、糖尿病の症状を悪化させるおそれがあります。 【(c)高血圧 ―― 正しい】 交感神経系の刺激により末梢血管が収縮し、血圧が上昇します。そのため、高血圧の症状を悪化させるおそれがあります。 【(d)心臓病 ―― 正しい】 交感神経系の刺激により心臓の動きが活発になり、心拍数が増加します。心臓に負担をかけるため、心臓病の症状を悪化させるおそれがあります。 【まとめて覚える ―― アドレナリン作動成分の四大疾患】 アドレナリン作動成分について「相談すること」とされる基礎疾患は、次の4つです。この組合せは繰り返し問われます。  心臓病  高血圧  糖尿病  甲状腺機能障害 該当する主な成分を挙げます。  メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩  トリメトキノール塩酸塩水和物、メトキシフェナミン塩酸塩  フェニレフリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩  生薬のマオウ 【プソイドエフェドリン塩酸塩だけは扱いが違う】 同じアドレナリン作動成分でも、プソイドエフェドリン塩酸塩だけは、上の4つの疾患に加えて前立腺肥大による排尿困難について、「相談すること」ではなく「使用しないこと」とされています。 中枢神経系への刺激作用が強いためで、不眠や神経過敏が現れることもあります。「プソイドだけは禁忌」と、例外として覚えてください。 【その他の注意】 メチルエフェドリン塩酸塩については、授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けることともされています。乳汁中に移行するためです。また、心臓病の診断を受けた人については、やはり心悸亢進のおそれから注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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