口内炎及び歯痛に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…
主な医薬品とその作用 第51問
口内炎及び歯痛に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a 口内炎が長期間持続するあるいは再発を繰り返す場合には、口腔粘膜に生じた腫瘍やベーチェット病の可能性がある。b 口内炎は、医薬品の副作用として生じる場合もある。c 歯痛は、歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったものである。d 歯痛薬は、歯の齲蝕を修復する。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(b)の2つです。
【(a)正しい ―― 長引く口内炎は別の病気を疑う】
口内炎は通常、1週間から2週間程度で自然に治まります。ところが、長期間持続する、または再発を繰り返す場合には、次のような病気が背景にある可能性があります。
口腔粘膜に生じた腫瘍
ベーチェット病(口内炎のほか、皮膚症状、目の症状、陰部潰瘍などを伴う)
そのため、医療機関の受診を勧める必要があります。また、口内炎用薬を一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合にも受診が必要です。
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【(b)正しい ―― 医薬品の副作用としての口内炎】
口内炎は、医薬品の副作用として生じる場合があります。重篤な副作用である皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)では、口内炎のような粘膜のただれが初期症状として現れることがあり、見落とすと危険です。そのほか、栄養摂取の偏り、ストレス、睡眠不足、唾液分泌の低下、ウイルス感染なども原因になります。
【(c)が誤り ―― これは歯周病の説明】
設問の「歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がったもの」は、歯周炎(歯槽膿漏)の説明です。
本当の歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎によって起こります。歯と歯周組織を混同させるのが、この設問の狙いです。
整理すると次のようになります。
歯痛 …… 齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎による痛み
歯肉炎 …… 歯と歯肉の境目に歯垢(プラーク)が溜まり、
歯肉が炎症を起こして腫れたり出血したりする
歯周炎(歯槽膿漏) …… 歯肉炎が重症化し、炎症が歯周組織全体に
広がったもの。歯槽骨が吸収され、歯がぐらつく
【(d)が誤り ―― 歯痛薬は齲蝕を治さない】
歯痛薬(外用)は、歯の齲蝕による歯痛を応急的に鎮めることを目的とするもので、齲蝕そのものを修復することはできません。あくまで歯科診療を受けるまでのつなぎであり、痛みが治まったからといって放置してはいけない、という点が重要です。
歯痛薬には、局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、テーカイン)、殺菌消毒成分(フェノール、歯科用フェノールカンフル、オイゲノール、セチルピリジニウム塩化物)などが配合されます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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