乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第30問

乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。b ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。c ジメンヒドリナートは、抗コリン成分である。d スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。

正答 (1)
正答は (1)。(a)正、(b)正、(c)誤、(d)誤です。 【(a)正しい ―― 運転するときは使わない】 乗物酔い防止薬には、眠気や目のかすみ、異常な眩しさを生じる成分が配合されているため、乗物の運転操作をするときは使用を控える必要があります。  抗ヒスタミン成分 …… 眠気  抗コリン成分 …… 眠気、散瞳による異常な眩しさ、目のかすみ  ジフェニドール塩酸塩 …… 眠気、散瞳 酔うのが心配だからといって、運転者が服用してはいけません。乗せてもらう側が使うものだ、と理解してください。
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【(b)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩の副作用】 ジフェニドール塩酸塩は、内耳の前庭神経の調節作用と内耳への血流改善作用によって、めまいを軽減する成分です。 抗ヒスタミン成分と類似した構造をもつため、抗コリン作用を併せもちます。その結果、  排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがある  緑内障の診断を受けた人では、眼圧を上昇させるおそれがある そのほか、頭痛、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇、浮動感や不安定感が現れることがあります。 【(c)が誤り ―― ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分】 ジメンヒドリナートは、ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分です。抗コリン成分ではありません。 乗物酔い防止薬の成分を分類で整理します。  抗ヒスタミン成分 …… ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩、   プロメタジンテオクル酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン成分 …… スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ロートエキス  鎮静成分 …… ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素  キサンチン系成分 …… ジプロフィリン、カフェイン  局所麻酔成分 …… アミノ安息香酸エチル  その他 …… ジフェニドール塩酸塩(抗めまい成分) なお、メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いという特徴があります。 【(d)が誤り ―― それはアミノ安息香酸エチルの説明】 設問の「胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる」は、アミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分の説明です。 本当のスコポラミン臭化水素酸塩水和物は、抗コリン成分で、中枢に作用して乗物酔いによるめまいや吐きけを抑えるものです。その特徴は次のとおりです。  消化管からよく吸収される  他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすい  肝臓で速やかに代謝されるため、作用の持続時間は短い なお、アミノ安息香酸エチルについては、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児には使用を避けることとされています。この数字は頻出です。 【3歳未満の乳幼児について】 3歳未満の乳幼児では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされ、3歳未満を対象とした乗物酔い防止薬はありません。この点もあわせて覚えておいてください。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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