貧血の改善を目的として、貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第40問

貧血の改善を目的として、貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a ビタミンB1b ビタミンB2c ビタミンB6d ビタミンC

正答 (5)
正答は (5)。(a)誤、(b)誤、(c)正、(d)正です。 【貧血用薬に配合されるビタミン成分】 貧血用薬(鉄製剤)に配合されるビタミン成分は、次の3つです。それぞれなぜ配合されるのかとセットで覚えてください。  ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) ……   ヘモグロビンの産生に必要  ビタミンB12(シアノコバラミン)、葉酸 ……   正常な赤血球の形成に働く  ビタミンC(アスコルビン酸) ……   消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ 【(c)ビタミンB6が正しい理由】
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ビタミンB6は、ヘモグロビンの産生に必要なビタミンです。 ヘモグロビンは、鉄を含むヘムとタンパク質であるグロビンが結合したものです。このヘムを作る過程でビタミンB6が必要になります。鉄だけあってもヘモグロビンは作れない、ということです。 【(d)ビタミンCが正しい理由】 ビタミンCは、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ働きをします。 鉄は、そのままでは吸収されにくい形になりやすいのですが、ビタミンCがあると吸収されやすい形に保たれます。「鉄とビタミンCは一緒に」というのは、食事指導でもよく言われることです。 【(a)ビタミンB1が誤りである理由】 ビタミンB1(チアミン)は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用があります。  神経痛、筋肉痛・関節痛、手足のしびれ  便秘、眼精疲労  脚気(欠乏症) 貧血用薬ではなく、滋養強壮保健薬などに配合されるビタミンです。 【(b)ビタミンB2が誤りである理由】 ビタミンB2(リボフラビン)は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ作用があります。  口内炎、口角炎、舌の炎症  目の充血、目の痒み  皮膚炎、にきび こちらも貧血用薬の成分ではありません。なお、リボフラビン酪酸エステルとして高コレステロール改善薬に配合されることがあり、その場合は尿が黄色くなることがあります(使用の中止を要する異常ではありません)。 【貧血用薬に関するその他の重要事項】  服用前後30分は、タンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、   コーヒー、ワイン、柿など)の摂取を控える。   鉄の吸収が悪くなるため  便が黒くなることがあるが、これは使用の中止を要する   副作用等の異常ではない。   ただし、消化管内で出血している場合も便が黒くなるため、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は注意が必要  貧血の症状がみられる以前から予防的に使用することは適当でない  胃腸障害(悪心、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等)が   現れることがあるため、食後に服用することが望ましい とくに「便が黒くなる」については、購入者にあらかじめ伝えておくことで、不要な不安を避けることができます。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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