骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。…

人体の働きと医薬品 第68問

骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。a 骨には、筋組織の収縮や神経の伝達調節などに働くカルシウムを蓄える機能がある。b 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかい骨膜に覆われており、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。c 骨格筋は、酸素や栄養分の供給不足や、乳酸の蓄積によって生じる「疲労」が起きやすい筋組織である。d 心筋は、消化管壁や膀胱等に分布する筋と同様に、自律神経に支配される平滑筋である。

正答 (1)
正答は (1)。(a)正、(b)誤、(c)正、(d)誤です。 【(a)正しい ―― 骨の貯蔵機能】 骨には、カルシウムなどの無機質を蓄える機能があります。このカルシウムは、筋組織の収縮や神経の伝達調節などに働くものです。 骨の機能を5つにまとめておきます。  身体各部の支持機能 …… 頭部や内臓を支える  臓器保護機能 …… 骨格内に臓器を収め、保護する  運動機能 …… 骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する  造血機能 …… 骨髄で産生される造血幹細胞から   赤血球、白血球、血小板が分化する
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 貯蔵機能 …… カルシウムやリン等の無機質を蓄える なお、すべての骨の骨髄で造血が行われるわけではなく、主として胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨などが造血機能を担っています。 【(b)が誤り ―― 関節面を覆うのは軟骨】 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨(関節軟骨)に覆われており、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしています。骨膜ではありません。  関節軟骨 …… 関節面を覆う。弾力性に富む  骨膜 …… 骨質の表面を覆う膜 骨の組成についても押さえておきましょう。  有機質(骨質のコラーゲン等のタンパク質) …… 骨の強靭さ  無機質(リン酸カルシウム等) …… 骨の硬さ 無機質は骨に硬さを与え、有機質は骨の強靭さを保つ、と対にして覚えてください。また、骨は生きた組織であり、成長が停止した後も、一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われています。 【(c)正しい ―― 骨格筋は疲労しやすい】 骨格筋は、酸素や栄養分の供給不足や、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸の蓄積によって生じる疲労が起きやすい筋組織です。 骨格筋は収縮力が強い代わりに、疲労しやすく、長時間の動作は難しいという特徴があります。 【(d)が誤り ―― 心筋は横紋筋】 心筋は、心臓壁にのみ存在する筋肉で、筋線維に横縞模様(横紋)がある横紋筋です。平滑筋ではありません。 筋組織の3種類を、横紋の有無と随意か不随意かで整理します。  骨格筋 …… 横紋あり・随意筋・体性神経系に支配される  平滑筋 …… 横紋なし・不随意筋・自律神経系に支配される。   消化管壁、血管壁、膀胱等に分布  心筋 …… 横紋あり・不随意筋・自律神経系に支配される。   心臓壁にのみ存在 心筋は、骨格筋のような横紋筋でありながら、不随意筋であるという、二つの性質を兼ね備えた特別な筋肉です。そして、強い収縮力と持久力を兼ね備えています。 設問は「消化管壁や膀胱等に分布する筋と同様に、自律神経に支配される平滑筋」としていますが、自律神経に支配されるという部分は正しいものの、平滑筋としている点が誤りです。

出典:登録販売者試験 令和2年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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