交感神経系が副交感神経系より優位に働いたときの効果器とその反応の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第32問
交感神経系が副交感神経系より優位に働いたときの効果器とその反応の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。効果器 反応ア 心臓 心拍数増加イ 膀胱 排尿筋の収縮ウ 腸 運動低下エ 汗腺 発汗抑制
- (1)(ア、イ)
- (2)(ア、ウ)
- (3)(イ、エ)
- (4)(ウ、エ)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(ア)と(ウ)です。
【交感神経優位のときの全身像】
交感神経は「闘争または逃走」の神経です。戦うために体を整える、という一つの筋書きで全身の反応を導けます。
目 …… 瞳孔が散大(遠くまでよく見えるように)
心臓 …… 心拍数増加(全身に血を送る)
気管、気管支 …… 拡張(酸素を多く取り込む)
血管 …… 収縮(末梢を締めて血圧を上げる)
胃 …… 血管の収縮
腸 …… 運動低下(消化は後回し)
肝臓 …… グリコーゲンを分解してブドウ糖を放出(燃料の供給)
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皮膚 …… 立毛筋の収縮(鳥肌)
汗腺 …… 発汗亢進
膀胱 …… 排尿筋の弛緩(尿を溜める=排尿を我慢する)
【(ア)正しい ―― 心臓・心拍数増加】
上のとおりです。副交感神経が優位なら心拍数は減少します。
【(イ)が誤り ―― 膀胱は排尿筋の「弛緩」】
交感神経が優位なとき、膀胱は排尿筋が弛緩し、排尿が抑えられます。「戦っている最中にトイレには行かない」と考えれば向きを間違えません。排尿筋が収縮して排尿が促されるのは、副交感神経が優位なときです。
実務への結びつき …… 抗コリン成分(副交感神経の働きを抑える)は、排尿筋を弛緩させるため排尿困難の副作用を生じます。
前立腺肥大のある人では特に注意が必要です。
【(ウ)正しい ―― 腸は運動低下】
消化は安息時の仕事なので、交感神経優位では後回しになります。
【(エ)が誤り ―― 汗腺は発汗「亢進」】
交感神経が優位なとき、発汗は亢進します。抑制ではありません。緊張すると汗をかく、という日常の経験と一致します。なお、汗腺を支配する交感神経の伝達物質が例外的にアセチルコリンである点も、あわせて押さえておいてください。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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