中枢神経系及び末梢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第31問
中枢神経系及び末梢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 脳の血管は末梢に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質などの大分子や、小分子でもイオン化した物質は血液中から脳の組織へ移行しにくい。イ 末梢神経系は、随意運動や知覚等を担う体性神経系と、生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う自律神経系に分類される。ウ 交感神経系は体が食事や休憩等の安息状態となるように働き、副交感神経系は体が闘争や恐怖等の緊張状態に対応した態勢をとるように働く。エ 交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はノルアドレナリンであり、副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンである。ただし、汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが伝達物質として放出される。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 誤
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのは(ウ)だけです。
【(ア)正しい ―― 血液脳関門】
脳の血管は、末梢の血管に比べて物質の透過に関する選択性が高く、タンパク質のような大分子や、小分子でもイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくくなっています。これを血液脳関門といいます。脳を守る関所ですが、小児では未発達、高齢者では低下していることがあり、中枢神経系の副作用が出やすくなります。
【(イ)正しい ―― 末梢神経系の分類】
体性神経系 …… 随意運動や知覚を担う。
自律神経系 …… 生命や身体機能の維持のため、
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無意識のうちに働く機能を担う。交感神経系と副交感神経系に分かれます。
【(ウ)が誤り ―― 交感神経と副交感神経が逆】
正しくは次のとおりです。
交感神経系 …… 体が闘争や恐怖等の緊張状態に
対応した態勢をとるように働きます。
副交感神経系 …… 体が食事や休憩等の安息状態と
なるように働きます。
設問は両者を入れ替えています。「交感神経は戦うとき、副交感神経は休むとき」と、場面で覚えておけば入れ替えに気づけます。
【(エ)正しい ―― 神経伝達物質と、汗腺の例外】
交感神経の節後線維の末端 …… ノルアドレナリン
副交感神経の節後線維の末端 …… アセチルコリン
例外 …… 汗腺を支配する交感神経線維の末端では、
アセチルコリンが放出されます。
この「汗腺だけは例外」は極めてよく問われます。なお手引きによっては、この例外をエクリン腺を支配する交感神経について述べ、アポクリン腺(体臭腺)を支配する交感神経はノルアドレナリンを放出する、と整理しています。いずれにせよ「汗腺=例外=アセチルコリン」と押さえてください。
実務への結びつき …… 抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑えるため、発汗を抑えて体温が上がる、という副作用につながります。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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