内服アレルギー用薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第83問
内服アレルギー用薬の成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア ケトチフェンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。イ ジフェンヒドラミン塩酸塩は、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。ウ ベラドンナ総アルカロイドは、交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌や、くしゃみを抑える。エ プソイドエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 正 エ: 誤
- (2)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(ア)と(イ)です。
【(ア)正しい ―― ケトチフェンの働き】
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることで、ヒスタミンの働きを抑えます。
抗ヒスタミン成分と抗アレルギー成分の違い
抗ヒスタミン成分 …… 遊離したヒスタミンが受容体と
結合するのを妨げる。
クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、メキタジン、ケトチフェンフマル酸塩など。
抗アレルギー成分(肥満細胞安定化) ……
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肥満細胞からヒスタミン等が遊離するのを抑える。
クロモグリク酸ナトリウムが代表です。
すでに起こってしまった症状を抑える力は弱く、通常は抗ヒスタミン成分と組み合わせて用いられます。
本問の(ア)は「遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる」と書かれており、抗ヒスタミン成分の説明として正しいものです。
【(イ)正しい ―― ジフェンヒドラミンと授乳】
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収された成分の一部が乳汁に移行して、乳児に昏睡を生じるおそれがあります。そのため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要があります。
添付文書では、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載されます。
ジフェンヒドラミンは「授乳」と結びつけて覚えるのが定石です。
【(ウ)が誤り ―― 「交感神経」ではなく「副交感神経」】
ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であり、副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えます。
ベラドンナ総アルカロイド ……
ナス科のベラドンナという草から抽出された成分です。
共通する副作用 …… 口渇、便秘、排尿困難、
目のかすみ、異常なまぶしさ。
排尿困難や緑内障の診断を受けた人は相談が必要です。
服用後は乗物又は機械類の運転操作を避けます。
「交感神経を抑える」と「副交感神経を抑える」では向きが正反対になります。
抗コリン成分はアセチルコリンの働きを妨げる成分であり、アセチルコリンは副交感神経の伝達物質ですから、抑えられるのは副交感神経です。
【(エ)が誤り ―― 血管は「拡張」ではなく「収縮」】
プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。「拡張」では、むしろ鼻づまりが悪化してしまいます。
プソイドエフェドリンの注意
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難がある人は使用しないこと。
中枢神経系に対する作用が強く、不眠や神経過敏が現れることがあります。
依存性があり、濫用等のおそれのある医薬品に指定されています。
モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人では、体内での代謝が妨げられて血中濃度が上昇するおそれがあります。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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