以下の記述にあてはまる内服アレルギー用薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。…
主な医薬品とその作用 第84問
以下の記述にあてはまる内服アレルギー用薬の漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。体力中等度以上の人の皮膚疾患で、痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせもに適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢をしやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
- (1)大建中湯
- (2)五苓散
- (3)黄連解毒湯
- (4)消風散
- (5)清上防風湯
正答 (4)
正答は (4)。消風散です。
【決め手になる言葉 ―― 「分泌物が多く」「水虫、あせも」】
皮膚疾患に用いる漢方処方製剤を見分けるときは、体力の程度、患部の様子(じゅくじゅくか、かさかさか)、そして適応症の並びを手がかりにします。本問の決め手は次のとおりです。
体力中等度以上
痒みが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感がある
湿疹・皮膚炎、蕁麻疹、水虫、あせも
「分泌物が多い(じゅくじゅくしている)」うえに適応に「水虫、あせも」が入るのは消風散です。
消風散の注意 …… 体の虚弱な人、
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胃腸が弱く下痢をしやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすく、不向きとされます。
構成生薬にカンゾウを含みます。
【他の選択肢について】
(1)大建中湯 …… 体力虚弱で、
お腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもののしぶり腹、腹痛、嘔吐、食欲不振に適します。
消化器の処方であり、皮膚疾患には用いません。
カンゾウを含みません。
(2)五苓散 …… 体力に関わらず使用でき、
のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、吐きけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴うものの水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔いに適します。
カンゾウを含みません。
(3)黄連解毒湯 …… 体力中等度以上で、
のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適します。
カンゾウを含みません。
まれに肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症を生じることがあります。
(5)清上防風湯 …… 体力中等度以上で、
赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはなに適します。
「にきび」と「顔面・頭部」が決め手です。
カンゾウを含み、胃腸の弱い人には不向きです。
【皮膚疾患に用いる漢方処方製剤の見分け方】
茵蔯蒿湯 …… 体力中等度以上で、口渇があり、
尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎。
ダイオウを含み、下痢しやすい人には不向きです。
十味敗毒湯 …… 体力中等度で、皮膚疾患で発赤があり、
ときに化膿するもの。患部が広くないものに用います。
カンゾウを含みます。
消風散 …… 分泌物が多い(じゅくじゅく)。水虫、あせも。
当帰飲子 …… 体力中等度以下で、
冷え症で、皮膚が乾燥するものの湿疹・皮膚炎、かゆみ。
消風散と正反対(かさかさ)と覚えてください。
カンゾウを含みます。
じゅくじゅくなら消風散、かさかさなら当帰飲子。
この対比だけでも、かなりの問題に対応できます。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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