アレルギーの症状の仕組みに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさ…
主な医薬品とその作用 第83問
アレルギーの症状の仕組みに関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入ります。アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって( ア )が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。( ア )から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定の( イ )(受容体)と反応することで、( ウ )、血管透過性亢進(血漿タンパク質が組織中に漏出する)等の作用を示す。
- (1)ア: 脂肪細胞 イ: タンパク質 ウ: 血管拡張
- (2)ア: 脂肪細胞 イ: 炭水化物 ウ: 血管収縮
- (3)ア: 肥満細胞 イ: 炭水化物 ウ: 血管収縮
- (4)ア: 肥満細胞 イ: タンパク質 ウ: 血管収縮
- (5)ア: 肥満細胞 イ: タンパク質 ウ: 血管拡張
正答 (5)
正答は (5)。(ア)肥満細胞、(イ)タンパク質、(ウ)血管拡張 です。
【アレルギーが起こる仕組み】
アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込む
↓
その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって
肥満細胞が刺激される
↓
細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である
ヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する
↓
遊離したヒスタミンが、
周囲の器官や組織の表面に分布する
特定のタンパク質(受容体)と反応する
↓
血管拡張、血管透過性亢進等の作用を示す
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【(ア)肥満細胞 ―― 「脂肪細胞」ではない】
肥満細胞です。
名前の由来に注意 ……
肥満細胞は、肥満(太っていること)とはまったく関係がありません。
顕微鏡で見ると細胞内に顆粒が詰まっていて膨らんで見えることから、この名前が付きました。
脂肪細胞とは別のものです。
働き ……
ヒスタミン、プロスタグランジン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出します。
【(イ)タンパク質 ―― 「炭水化物」ではない】
受容体はタンパク質です。
理由づけ ……
受容体は、特定の物質と結合して細胞に信号を伝える装置です。
こうした精密な働きをするのは、生体内ではタンパク質です。
抗ヒスタミン成分の働き ……
遊離したヒスタミンが受容体と結合するのを妨げることで、ヒスタミンの働きを抑えます。
ヒスタミンそのものを消すわけではない、という点が重要です。
【(ウ)血管拡張 ―― 「血管収縮」ではない】
ヒスタミンの主な作用は、血管拡張と血管透過性亢進(血漿タンパク質が組織中に漏出する)です。
症状との結びつき
血管拡張 → 皮膚の発赤、目の充血。
血管透過性亢進 →
腫れ(浮腫)、鼻汁、涙。
血管の壁のすきまが広がり、血液中の成分がしみ出すためです。
知覚神経の刺激 → かゆみ、くしゃみ。
筋道で考える ……
じんましんが出たとき、皮膚は赤く腫れます。
赤くなるのは血管が広がるからで、腫れるのは液体がしみ出すからです。
「血管収縮」では、この症状を説明できません。
【アレルギー用薬の主な成分】
抗ヒスタミン成分 ……
クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、クレマスチンフマル酸塩など。
眠気を生じるため、服用後は乗物又は機械類の運転操作を避けます。
抗コリン作用により、排尿困難、口渇、便秘にも注意します。
メキタジンは、まれにショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがあります。
抗炎症成分 ……
グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸。
アドレナリン作動成分 ……
プソイドエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩。
鼻粘膜の血管を収縮させて鼻づまりを改善します。
抗コリン成分 ……
ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド。
鼻汁分泌やくしゃみを抑えます。
生薬成分 ……
シンイ、サイシン、ケイガイ
(いずれも鼻の症状に用いられます)。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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