航空機を操縦している時の耳閉塞について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…

空中航法 第2問

航空機を操縦している時の耳閉塞について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)航空機の降下に伴ってキャビン内の気圧は上昇するが、中耳内で膨脹した空気は耳管(欧氏管)を押し開いて鼻孔から外気に逃げ出し、中耳内の圧力と外気の圧力とが等しくなるような調整機能を人間の体は有している。(b)航空機の上昇中は、耳管(欧氏管)を通じて空気が中耳内に自然には入りにくいことがあるので、パイロットはある時間毎に唾をのみ込んだりあくびをしたりして自分で耳管を開いて中耳内外の気圧を等しくしてやらなければならない。(c)風邪やのどの痛みあるいは鼻孔アレルギーの状態にあると耳管(欧氏管)の周りが充血して通気が困難になり、その結果中耳と外気の気圧差が増大する。これがいわゆる中耳閉塞現象であることから点鼻の充血低減薬によって防止するのが望ましい。(d)症状が悪化すると、飛行中または着陸後に鼓膜が破れることがある。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(d)の一つだけです。 (a)誤り。中耳の空気が膨らんで耳管(欧氏管)を押し開き、自然に抜けていくのは、キャビンの気圧が下がる「上昇中」です。降下中はキャビンの気圧が上がり、中耳の空気は膨らみません。(b)誤り。外の空気が耳管を通って中耳に入りにくく、つばを飲み込む・あくびをするなどで耳管を開いてやる必要があるのは「降下中」です。上昇と降下が入れ替わっています。(c)誤り。風邪やのどの痛み、鼻のアレルギーで耳管の周りが充血すると通気が悪くなり、耳閉塞が起こりやすくなる、という前半は正しい内容です。しかし、点鼻の充血低減薬で防ぐのが望ましい、とするのは誤りです。薬が切れると症状が強く出ることがあり、風邪や鼻炎のときは乗務を控えるのが基本です。(d)正しい。症状が悪化すると、強い痛みのほか、飛行中や着陸後に鼓膜が破れることがあります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【降下中に起こりやすい理由】 耳管は、中耳から鼻へ空気を出すのは容易でも、外から中耳へ入れるのは難しい構造です。そのため耳の障害は降下中に起こりやすくなります。

出典:令和2年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問2(国土交通省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

この問題はほかの試験・回でも出ています

「空中航法」のほかの問題

  1. 平成31年3月期 第2問日本時間の13時30分に航空機がA空港をTC:080度で出発し、900nm先のB空港に向
  2. 令和元年7月期 第12問待機方式について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選
  3. 令和3年3月期 第1問気圧高度:33,000ft、SAT:-50℃の大気中を、MAC:0.78で飛行中の航空機
  4. 令和3年7月期 第10問RNAV(GNSS)アプローチに関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか
  5. 令和4年3月期 第19問D VORからE VORまでのGSはどれか。
  6. 令和5年3月期 第8問VORによるTime Distance Checkを実施した。LOP(Line of P

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク