VORによるTime Distance Checkを実施した。LOP(Line of Position)が 090°から…
空中航法 第8問
VORによるTime Distance Checkを実施した。LOP(Line of Position)が 090°から 095°に変化するのに要した時間が45秒だった。局までの概ねの距離と所要時間を求めよ。ただし無風、TAS:320ktとする。
- (1)距離 45nm 時間 6分
- (2)距離 45nm 時間 9分
- (3)距離 48nm 時間 9分
- (4)距離 48nm 時間 12分
正答 (3)
正答は (3)。距離48nm、時間9分です。
【タイム・ディスタンス・チェックとは】
VORの局に対してほぼ直角に飛びながら、方位(LOP)が一定角度変化するのに要した時間を測り、局までの距離と到達時間を求める手法です。
【二つの公式】
局までの時間(分) = 60 × 経過時間(分)÷ 方位変化(°)
局までの距離(nm) = TAS × 経過時間(分)÷ 方位変化(°)
【この問題の数値】
方位変化 = 095° − 090° = 5°
経過時間 = 45秒 = 0.75分
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TAS = 320kt(無風なのでGSも320kt)
【時間】
60 × 0.75 ÷ 5 = 45 ÷ 5 = 9分
【距離】
320 × 0.75 ÷ 5 = 240 ÷ 5 = 48nm
【検算】
9分で48nmを飛ぶとすると、
48 ÷ (9 ÷ 60) = 48 × 60 ÷ 9 ≒ 320kt
GSと一致します。計算は合っています。
【公式の成り立ち】
1 in 60 ruleから導けます。方位が5°変わったということは、局を中心に5°分の円弧を横切ったということです。
横切った距離 = 320kt × 0.75分 = 4nm
4nm = 距離 × 5° ÷ 60
距離 = 4 × 60 ÷ 5 = 48nm
公式を忘れても、1 in 60 ruleから組み立て直せます。
【実務上の注意】
この手法は、局に対して直角に近い方位で飛んでいるときにしか使えません。局に向かって真っすぐ飛んでいるときは方位が変化しないため、測定そのものが成り立ちません。
また、方位変化を大きくとるほど精度は上がりますが、その間に局との位置関係が変わってしまいます。5°〜10°程度が実用的です。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問8(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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