電波伝搬に伴うフェージングの種類で誤りはどれか。…

航空工学 第17問

電波伝搬に伴うフェージングの種類で誤りはどれか。

正答 (4)
正答は (4)。対流性フェージングという分類はありません。 【フェージングとは】 電波が伝わる途中で、受信レベルが時間とともに変動する現象です。原因によっていくつかに分類されます。 【主な種類】 干渉性フェージング   異なる経路を通ってきた電波どうしが干渉し、強め合ったり打ち消し合ったりする。 吸収性フェージング   電離層による吸収の程度が変動することで受信レベルが変わる。 跳躍性フェージング   電離層の状態が変化して跳躍距離が変わり、受信点が不感地帯に入ったり出たりする。
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偏波性フェージング   電離層を通る際に偏波面が回転し、受信アンテナとの向きの関係が変わる。 【なぜ「対流性」が存在しないのか】 フェージングの主な原因は電離層の状態変化です。電離層は高度数十kmから数百kmにあり、気象現象が起こる対流圏とは別の層です。 対流圏 …… 高度約11kmまで。天気の世界 電離層 …… 高度60km以上。電波の世界 対流圏の現象が電波に影響しないわけではありませんが、「対流性フェージング」という用語は使われません。 【干渉性フェージングの具体例】 地面や海面で反射した波と直接波が重なる  → 位相の関係で強め合ったり打ち消し合ったり 航空機が移動すると経路長が絶えず変わるため、受信レベルが周期的に上下します。VHFの交信で音量が波打つように変化するのは、これが原因のことがあります。 【跳躍距離と不感地帯】 短波の通信では、 地表波が届く範囲 …… 送信点の近く 電離層反射波が戻る範囲 …… 遠方 そのあいだ …… どちらも届かない = 不感地帯 電離層の高さが変わると、反射波が戻ってくる距離(跳躍距離)が変わり、不感地帯の境目が移動します。これが跳躍性フェージングです。 【対策】 ダイバーシティ受信   複数のアンテナや周波数で受信し、良いほうを使う AGC(自動利得制御)   受信レベルの変動を自動で補う 完全になくすことはできないため、変動しても通信が途切れないようにする、という考え方で対処します。

出典:令和2年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空工学 問17(国土交通省 公表)出典元ページ

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