航空法施行規則第188条(地上移動)の記述で誤りはどれか。…
航空法規等 第19問
航空法施行規則第188条(地上移動)の記述で誤りはどれか。
- (1)動力装置を制御すること又は制動装置を軽度に使用することにより、速やかに且つ安全に停止することができる速度であること。
- (2)前方を十分に監視すること。
- (3)制限区域制限速度以下であること。
- (4)航空機その他の物件と衝突のおそれのある場合は、地上誘導員を配置すること。
正答 (3)
正答は (3)。「制限区域制限速度」という定めはありません。
【施行規則第188条 地上移動の方法】
動力装置を制御すること又は制動装置を軽度に使用する
ことにより、速やかに且つ安全に停止することができる
速度であること
前方を十分に監視すること
航空機その他の物件と衝突のおそれのある場合は、
地上誘導員を配置すること
(1)(2)(4)がこれにあたります。
【(3)が誤りである理由】
地上移動の速度は、数値で決められていません。
定められているのは「速やかに且つ安全に停止できる速度」という考え方です。
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見通しがよく、障害物もない → 多少速くてもよい
夜間、混雑、視程不良 → もっと遅くしなければ
ならない
状況によって適切な速度は変わります。一律の数値ではかえって危険になるため、性能規定の形で定めています。
【「制動装置を軽度に使用することにより」の意味】
急ブレーキではなく、軽くブレーキを踏むだけで止まれる速度、ということです。
急制動は、
タイヤの過熱・損傷
機内の乗客の転倒
機体への荷重
を招きます。それを必要としない速度で走れ、という求め方になっています。
【(4)地上誘導員】
衝突のおそれがある場合には、地上誘導員(マーシャラー等)を配置します。
大型機の操縦席からは、翼端が見えません。
翼幅60m以上の機体
駐機場の狭い間隔
他機や車両との接近
こうした場面では、外から見ている人の目が不可欠です。
【(2)前方を十分に監視すること】
当たり前のようですが、地上走行中はチェックリストや交信で忙しく、前方監視がおろそかになりがちです。
滑走路への誤進入の多くは、地上走行中の注意の分散が背景にあります。条文にわざわざ書かれているのは、それだけ守られにくいからだと考えてください。
【性能規定と仕様規定】
性能規定 …… 「こうなる状態を保て」
(速やかに停止できる速度)
仕様規定 …… 「この数値を守れ」
(時速何キロ以下)
航空法には性能規定が多く見られます。状況が多様で、数値では縛りきれないためです。設問で数値が出てきたら、本当に条文に数値があるかを疑ってください。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問19(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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