ジェット気流について述べた次の文章の下線部(a)~(e)の正誤の組み合わせについて、(1)~(4)の中で正しいものはどれ…

航空気象 第9問

ジェット気流について述べた次の文章の下線部(a)~(e)の正誤の組み合わせについて、(1)~(4)の中で正しいものはどれか。一般にジェット気流は、(a)風速50kt以上(WMOの定義では25m/secを下限としている。)、(b)長さが数1,000km、(c)幅が数10km、(d)厚さが数kmあり、鉛直および水平方向に強い風のシアーがある。上層のジェット気流では(e)最大風速が200ktを越えることもある。

正答 (4)
正答は (4)。(a)誤 (b)正 (c)誤 (d)正 (e)正です。 【(a)が誤り ―― 風速の基準が低すぎる】 ジェット気流の風速の下限は、設問の「50kt以上(WMOの定義では25m/sec)」より高い値が使われます。 一般には60kt以上、WMOの定義では30m/secを下限としています。 【(c)が誤り ―― 幅は数100km】 ジェット気流の幅は数100kmです。「数10km」では狭すぎます。 【正しい規模】 長さ …… 数1,000km((b)) 幅  …… 数100km
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厚さ …… 数km((d)) 【この比率を意識する】 長さ 1,000km級 幅  100km級 厚さ 1km級 長さ・幅・厚さがそれぞれ一桁ずつ違います。きわめて扁平な、リボンのような形です。 水平方向には広く、鉛直方向には薄い だから鉛直方向のシアーが強くなります。わずか1,000ft上下するだけで風速が大きく変わるのは、この薄さのためです。 【(e)正しい ―― 200ktを超えることもある】 上層のジェット気流では、最大風速が200ktを超えることもあります。 冬季の日本付近は、南北の温度傾度が世界でも有数に大きく、ジェット気流が特に強まります。 【運航への影響】 東行き …… 追い風を受けて短時間で飛べる 西行き …… 向かい風を避けて南北にずらす 太平洋路線で往路と復路の所要時間が大きく違うのは、この風のためです。運航管理では、ジェット気流の位置を見ながら経路と高度を選びます。 【晴天乱気流との関係】 鉛直シアー …… 高度差による風速の差 水平シアー …… 水平距離による風速の差 どちらもジェット気流の近傍で大きくなり、晴天乱気流(CAT)の原因になります。 雲がないため目視でもレーダーでも捉えられず、事前の予測が難しいのが厄介な点です。 【数値の覚え方】 風速 …… 60kt(30m/s)以上 長さ …… 数1,000km 幅  …… 数100km 厚さ …… 数km 最大 …… 200kt超もある 出題では、この五つのうち一つか二つが差し替えられます。桁で覚えておけば、細かい数字を暗記しなくても判断できます。

出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問9(国土交通省 公表)出典元ページ

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