航空法施行規則第221条の2(安全上の支障を及ぼす事態の報告)において(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(…
航空法規等 第20問
航空法施行規則第221条の2(安全上の支障を及ぼす事態の報告)において(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。(a)航空機に装備された安全上重要なシステムが正常に機能しない状態となつた事態(b)非常用の装置又は救急用具が正常に機能しない状態となつた事態(c)運用限界の超過又は予定された経路若しくは高度からの著しい逸脱が発生した事態(d)航空機の構造が損傷を受けた事態
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
正答 (4)
正答は (4)。四つとも報告すべき事態です。
【安全上の支障を及ぼす事態】
施行規則第221条の2が定める報告対象には、次のものが含まれます。
(a)安全上重要なシステムが正常に機能しない状態
(b)非常用の装置又は救急用具が正常に機能しない状態
(c)運用限界の超過、又は予定された経路若しくは
高度からの著しい逸脱
(d)航空機の構造が損傷を受けた事態
【四つを性質で分けると】
装備が働かない …… (a)(b)
想定の外に出た …… (c)
機体が傷んだ …… (d)
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機械・運用・構造という三つの側面から、安全余裕が削られた状態を拾い上げる構成になっています。
【(b)が対象になる理由】
非常用の装置や救急用具は、使わずに済めばそれでよいものです。だからこそ、不具合に気づきにくい。
平常時に機能しないことがわかっても「今回は使わなかった」で済ませてしまえば、本当に必要な場面で作動しません。報告対象に明記されているのは、この見落としを防ぐためです。
【重大インシデントとの違い】
事故が発生するおそれがあると認められる事態(第166条の4)
…… その飛行が事故になりかけた
安全上の支障を及ぼす事態(第221条の2)
…… 安全の余裕が削られた
後者は、ただちに危険とは限りません。しかし同じ不具合が別の場面で起これば危険になり得ます。
一件では偶然に見える
集めると傾向が見える
報告を積み上げて傾向を見つけることが、この制度の目的です。
【「正常に機能しない状態」の幅】
完全に壊れた場合だけでなく、本来の性能を発揮できない状態も含みます。動いてはいるが遅い、表示が出るが不正確、といった場合も対象です。
「使えたから問題なし」と判断せず、設計どおりでなければ報告する。そういう運用が求められています。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問20(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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