発破の後ガスに関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。…
火薬類の知識 第15問
発破の後ガスに関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。A 含水爆薬のエマルション爆薬の後ガスは、非常に優れており、発煙量も少ない。B 過装薬、貼付け発破、発破の荷が重い場合などには、適正な装薬の場合より一酸化炭素がより多く発生する。C 酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが2.5g/100g以上になると急に増加する。D 一酸化炭素は、爆薬の酸素バランスをマイナスにとればその発生を抑えることができる。
- (1)A,B
- (2)A,C
- (3)A,D
- (4)B,C
- (5)C,D
正答 (2)
正答は (2)。A,C が適切な記述です。
【適切なもの】
A 含水爆薬のエマルション爆薬の後ガスは、非常に優れており、
発煙量も少ない
C 酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが2.5g/100g以上になると
急に増加する
【適切でないもの】
B 荷が軽い場合に一酸化炭素が多く発生する
→ 「荷が重い場合」は誤り
D 一酸化炭素は、酸素バランスをマイナスにすると増える
→ 「マイナスにとれば発生を抑えられる」は逆
【「荷」とは】
貼付け発破で、爆薬の上に載せる押さえの土砂など
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荷が重い → 爆薬が強く押さえられる → 完全に爆轟する
荷が軽い → 押さえが効かない → 不完全な反応
押さえが効かなければ、爆薬は吹き飛ぶだけで燃え残ります。不完全な反応は、一酸化炭素を多く生みます。
閉じ込められているほど、きれいに反応するのです。込め物をしっかり詰めるのも、同じ理由です。
【酸素バランス】
プラス 酸素が余る → 窒素酸化物が増える
(2.5g/100g以上で急増)
ゼロ ちょうど → 有毒ガスが最も少ない
マイナス 酸素が足りない → 一酸化炭素が増える
【マイナスでCOが増えるわけ】
酸素が足りない → 炭素が燃えきらない
十分な酸素があれば C + O₂ → CO₂
酸素が足りなければ C + ½O₂ → CO
不完全燃焼と同じ理屈です。ゼロがいちばん良いのであって、どちらかに振れば必ずどれかの有毒ガスが増えます。
【Aのエマルション爆薬】
硝酸アンモニウムの水溶液を、油の中に分散させたもの
酸素バランスをゼロに近く設計でき、水を含むため反応が安定しています。だから後ガスが優れ、発煙量も少ないのです。
【一酸化炭素の恐ろしさ】
無色・無臭で、ヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上
わずかな濃度でも中毒を起こします。二酸化窒素は赤褐色で刺激臭があるので気づけますが、一酸化炭素は分かりません。
出典:発破技士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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