火薬類の検査に関するAからDまでの記述のうち、適切でないもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。…
火薬類の取扱い 第17問
火薬類の検査に関するAからDまでの記述のうち、適切でないもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。A 導火線は、水にぬれたり、吸湿していないか、また、被覆に傷、緩みなどがないか点検し、特に、湿った感じのある導火線は、燃焼秒時試験で燃焼速度を確かめる。B 工業雷管は、管体の傷や内管の外れの有無、管内空所の起爆薬粉や異物の有無などについて点検する。C 電気雷管の導通や抵抗の検査は、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか、防護板などで遮蔽して安全措置を施した後、火薬類取扱所内の定められた場所で行う。D 硝酸アンモニウムを多く含む爆薬は、固化しにくいが、湿っていると不発や残留を生じるので、手で触ってみてしっとりしていないか検査する。
- (1)A,B
- (2)A,C
- (3)A,D
- (4)B,C
- (5)C,D
正答 (5)
正答は (5)。C,D が適切でない記述です。
【適切でないもの】
C 電気雷管の導通や抵抗の検査は、火薬類取扱所の屋外で行う
→ 「取扱所内の定められた場所」は誤り
D 硝酸アンモニウムを多く含む爆薬は、固化しやすい
→ 「固化しにくい」は誤り
【Cが誤りなわけ】
閉じた空間では、万一のとき被害が大きくなる
検査の途中で起爆する可能性は低いのですが、ゼロではありません。建物の中で爆発すれば、爆風が逃げ場を失い、壁や天井に反射して被害が増します。
屋外なら、力が四方へ逃げていきます。あわせて、管体部を保護筒に入れるか防護板で遮蔽します。この部分の記述は正しく、場所だけが誤りです。
解説の続きをみる続きを閉じる
【Dが誤りなわけ】
硝酸アンモニウムは吸湿性が強く、固化しやすい
湿気を吸って、かたまりになります。固化すると爆轟が伝わりにくくなり、不発や残留薬を生じます。
だから、点検は手で触ってみて固化していないか、もみほぐすことができるかを見ます。「しっとりしていないか」を見るのは、硝安を含まないカーリットなどの場合です。
硝酸アンモニウムを多く含む爆薬 → 固化を点検
硝安を含まないカーリットなど → 湿りを点検(燃やして
確かめる)
何を含むかで、点検の仕方が変わります。
【適切なもの】
A 導火線は、水にぬれたり吸湿していないか、被覆に傷や緩みが
ないか点検し、湿った感じのあるものは燃焼秒時試験で燃焼
速度を確かめる
B 工業雷管は、管体の傷や内管の外れの有無、管内空所の
起爆薬粉や異物の有無などを点検する
【燃焼秒時試験】
導火線がどれだけの速さで燃えるかを確かめる
導火線の燃焼速度は、毎秒0.8~1.0cm程度と定められています。これが狂っていると、退避の時間を見積もれません。早すぎれば逃げ遅れ、遅すぎれば不発と勘違いして近づいてしまいます。
【工業雷管の点検項目】
管体の傷 衝撃を受けた跡がないか
内管の外れ 中の構造が崩れていないか
管内空所の起爆薬粉や異物 こぼれた起爆薬が残っていないか
起爆薬の粉がこぼれていれば、わずかな摩擦で発火します。
出典:発破技士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「火薬類の取扱い」のほかの問題
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第17問火薬類の検査に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第16問火薬類を取り扱う場所及び施設に関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第20問火薬類の取扱いに関する記述のうち適切でないものは、次のうちどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第19問二級火薬庫における火薬類の貯蔵に関するAからDまでの記述のうち、適切でないもののみを全て
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第18問火薬庫における火薬類の貯蔵上の取扱いに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第17問火薬類の検査に関する記述のうち、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

