含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち、適切なものは次のうちどれか。…
火薬類の知識 第12問
含水爆薬と硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の比較に関する記述のうち、適切なものは次のうちどれか。
- (1)薬質(状態)に関しては、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)がこう(膠)質又はゲル状であるのに対し、含水爆薬は粒状である。
- (2)仮比重(かさ密度)は、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が大きい。
- (3)爆速は、含水爆薬は4,000~6,000m/sで、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は約3,000m/sである。
- (4)雷管起爆感度試験において、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は起爆されるが、含水爆薬は不爆である。
- (5)爆発効果は、含水爆薬より硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)の方が高い。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切な記述です。
爆速は、含水爆薬が4,000~6,000m/s、硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)が約3,000m/sです。
【爆速の差が意味すること】
爆速が速い → 短い時間に大きな力が加わる
→ 破壊力が大きい
含水爆薬のほうが爆速が速く、威力も大きいのです。
【ほかの選択肢】
(1) 薬質が逆。含水爆薬が膠質又はゲル状、アンホ爆薬が粒状
(2) 仮比重は、含水爆薬のほうが大きい
(4) 雷管起爆感度試験では、含水爆薬は起爆され、アンホ爆薬は
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起爆されない → 記述は逆
(5) 爆発効果は、含水爆薬のほうが高い
【二つの爆薬の比較】
含水爆薬 アンホ爆薬
薬質 膠質・ゲル状 粒状
爆速 4,000~6,000m/s 約3,000m/s
仮比重 大きい 小さい
威力・爆発効果 大きい 小さい
耐水性 優れる 弱い
後ガス 少ない 多い
雷管起爆性 あり なし(親ダイが要る)
価格 高い 安い
→ 性能はすべて含水爆薬が上、価格だけアンホが有利
【仮比重(かさ密度)】
同じ体積に、どれだけの重さが詰まっているか
ゲル状の含水爆薬は、隙間なく詰まっています。粒状のアンホ爆薬は、粒と粒の間に空気があるので、軽くなります。
仮比重が大きいほど、同じ孔により多くの爆薬を入れられます。
【雷管起爆性の違い】
アンホ爆薬は感度が低く、雷管では起爆しない
親ダイ(他の爆薬)で起爆する必要があります。これは弱点であると同時に、取扱いが安全という利点でもあります。
【それでもアンホ爆薬が使われるわけ】
安く、大量に使える
ベンチ発破のように大量の爆薬を使う現場では、価格の差が大きく効きます。粒状なので孔に吹き込める扱いやすさもあります。
出典:発破技士 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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