ボイラーの内面腐食に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。…
ボイラーの取扱いに関する知識 第20問
ボイラーの内面腐食に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。A 給水中に含まれる溶存気体のO₂やCO₂は、鋼材の腐食の原因となる。B 内面腐食は、燃料中に含まれる硫黄分によるものがある。C アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮したリン酸カルシウムと鋼材が反応して生じる。D ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制する。
- (1)A,B,C
- (2)A,C
- (3)A,D
- (4)B,C,D
- (5)B,D
正答 (3)
正答は (3)。A,Dが適切です。
【B 適切でない】
燃料中の硫黄分が原因で起こるのは、内面腐食ではなく外面腐食(低温腐食)です。
硫黄は燃料の側から来ます。燃えて硫黄酸化物になり、排ガス中の水分と結びついて硫酸となって、温度の下がった伝熱面のガス側に結露します。水の側には届きません。
【C 適切でない】
アルカリ腐食は、リン酸カルシウムではなく水酸化ナトリウムが濃縮して起こります。
リン酸ナトリウムは清缶剤として加えるもので、カルシウムと結びついてスラッジになり、吹出しで外へ出される側です。腐食の原因ではありません。
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【A 適切】
給水中に含まれる溶存気体のO₂やCO₂は、鋼材の腐食の原因となります。
【D 適切】
ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制します。
【酸消費量を調整するわけ】
pHを適切な範囲に保つため
鉄は、弱アルカリ性の水の中では表面に安定した被膜ができ、それが内部を守ります。酸性ではその被膜が溶けます。ただし、濃くなりすぎれば今度はアルカリ腐食を招きます。高すぎても低すぎてもいけない、というのが「調整」という言葉の意味です。
【内面と外面の分かれ目】
水・蒸気の側か、燃焼ガスの側か
出典:一級ボイラー技士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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