ボイラーの化学洗浄用薬品に関し、次のうち適切でないものはどれか。…
ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に使用する器材、薬品等に関する知識 第15問
ボイラーの化学洗浄用薬品に関し、次のうち適切でないものはどれか。
- (1)硫酸は、カルシウム塩の溶解度が大きいので、カルシウムを多く含むスケールの除去に適している。
- (2)水酸化ナトリウムは、中和剤として用いられるほか、潤化処理にも用いられる。
- (3)アンモニアは、銅を多く含むスケールの洗浄剤として用いられる。
- (4)オーステナイト系ステンレス鋼の部分を含むボイラーに対しては、塩素イオンを含まない有機酸を使用する。
- (5)亜硫酸ナトリウムは、ボイラー運転中の脱酸素剤として用いられるほか、還元剤にも用いられる。
正答 (1)
正答は (1)。これが適切でありません。
硫酸は、カルシウムを多く含むスケールの除去には適しません。硫酸とカルシウムが反応してできる硫酸カルシウムは、水に溶けにくいからです。
溶かしたつもりが、新しい付着物になって残ります。薬品を選ぶときは、溶けるかどうかだけでなく、溶けたものがどうなるかまで見ます。
塩酸が広く使われるのは、反応で生じる塩類がよく溶けるためです。
【化学洗浄用薬品】
硫酸 カルシウムを多く含むスケールには適さない
塩酸 シリカ系以外のスケールに溶解力が強い。生じる塩類もよく溶ける
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アンモニア 銅を多く含むスケールの洗浄剤
水酸化ナトリウム 中和剤として用いるほか、潤化処理にも用いる
有機酸 オーステナイト系ステンレス鋼の部分を含むボイラーには、
塩素イオンを含まない有機酸を使う
亜硫酸ナトリウム 運転中の脱酸素剤。還元剤にも用いる
【ステンレスに塩素イオンを使わないわけ】
オーステナイト系ステンレス鋼は、塩素イオンがあると応力腐食割れを起こす
さびにくい材料ですが、塩素だけは苦手です。塩酸は塩素イオンそのものを持ち込むので、避けなければなりません。
出典:ボイラー整備士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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