ボイラーの主要材料である鋼材の機械的性質を表す用語として、適切でないものは次のうちどれか。…
ボイラーの構造及びボイラー用材料に関する知識 第4問
ボイラーの主要材料である鋼材の機械的性質を表す用語として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)応力とは、材料に外力が加わったときに、材料の内部に生じる抵抗力のことである。
- (2)降伏点とは、弾性限度を少し超え、わずかな力で変形が急激に大きくなる直前の応力をいう。
- (3)伸びとは、引張試験片の破断までの伸び量を、破断時の試験片の長さで除した値(%)をいう。
- (4)高温強さとは、高温における材料の強さをいい、一般に、温度が高くなると引張強さは減少する。
- (5)材料の強さは、一般に引張強さによって表され、単位はN/㎜²である。
正答 (3)
正答は (3)。これが適切でありません。
伸びは、破断時の試験片の長さではなく、元の試験片の長さで除した値(%)です。
伸び(%) = 破断までの伸び量 ÷ 元の長さ × 100
【ほかの選択肢】
(1) 応力とは、材料に外力が加わったときに、材料の内部に生じる抵抗力 正しい
(2) 降伏点とは、弾性限度を少し超え、わずかな力で変形が急激に大きくなる直前の応力 正しい
(4) 高温強さとは、高温における材料の強さで、一般に温度が高くなると引張強さは減少する 正しい
(5) 材料の強さは一般に引張強さで表され、単位はN/㎜² 正しい
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【なぜ元の長さで割るのか】
どれだけ伸びたかは、もとの長さと比べてはじめて意味をもつ
100mmが110mmになれば10%。10 ÷ 100 です。破断時の110mmで割ると9.1%となり、基準がその都度変わってしまいます。
【同じ考え方は引張強さにもある】
引張強さ 破断までの最大荷重 ÷ 元の断面積
引っぱると材料はくびれて細くなりますが、そのときどきの断面積を使うと値が定まりません。どちらも「元の」を基準にします。
【引張試験で出てくる順番】
比例限度 応力とひずみが比例する限界
弾性限度 荷重を取り除けば元に戻る限界
降伏点 荷重を増やさなくても変形が進みはじめる点
引張強さ 破断までの最大荷重 ÷ 元の断面積
伸び 破断までの伸び量 ÷ 元の長さ
【高温強さが問題になる場所】
過熱器管のように、高温で使われる部分
温度が上がれば引張強さは落ち、さらにクリープも進みます。
出典:普通ボイラー溶接士 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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