直流アーク溶接機と比較した交流アーク溶接機の特徴として、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接機器の取扱方法に関する知識 第32問
直流アーク溶接機と比較した交流アーク溶接機の特徴として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)装置が簡単である。
- (2)取扱いが便利である。
- (3)力率が低い。
- (4)極性を利用することができる。
- (5)三相不平衡負荷となる。
正答 (4)
正答は (4)。これが適切でありません。
極性を利用できるのは直流アーク溶接機です。交流ではできません。
交流は1秒間に100回(50Hz)または120回(60Hz)電流の向きが入れ替わるので、どちらがプラスでどちらがマイナス、ということ自体がありません。
【ほかの選択肢】
(1) 装置が簡単である 正しい
(2) 取扱いが便利である 正しい
(3) 力率が低い 正しい
(5) 三相不平衡負荷となる 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
【交流機と直流機を並べる】
交流 直流
装置 簡単 複雑
取扱い 便利 手間がかかる
価格 安い 高い
力率 低い 良い
アークの安定 やや劣る 良い
磁気吹き 起こりにくい 起こりやすい
極性の利用 できない できる
無負荷電圧 高い 低い
交流機は「素朴だが丈夫で安い」、直流機は「性能はよいが値段も手間もかかる」。この対比で覚えられます。
【極性を使い分ける場面】
深く溶かしたい 母材をプラスにする(棒マイナス)
電極を守りたい 電極をマイナスにする
酸化皮膜を壊したい 電極をプラスにする
直流ならこの選択ができます。交流にはこの自由がありません。
【三相不平衡負荷】
交流溶接機は、三相のうち二相だけから電気を取る
残りの一相が空くので、電源の側から見ると負荷がつり合いません。
【力率が低いわけ】
電流を絞るためにリアクタンスを入れている
出典:特別ボイラー溶接士 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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