タック溶接について、適切でないものは次のうちどれか。…
溶接施行方法の概要に関する知識 第20問
タック溶接について、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)タック溶接のビード長さは、一般に、20~50mmを標準とするが、薄板溶接では5~15mm程度とする。
- (2)完全溶込み溶接継手の場合は、一般に、開先内のタック溶接を本溶接の一部とする。
- (3)タック溶接は、応力集中が起こる箇所をできる限り避ける。
- (4)タック溶接は、すみ肉溶接の溶接線上をできる限り避ける。
- (5)タック溶接は、両側突合せ溶接の場合、裏はつりする部分に行う。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
完全溶込み溶接継手では、開先内のタック溶接は本溶接の一部とはせず、本溶接の前に削り取ります。
完全溶込み継手は、板の厚さいっぱいまで健全につながっていることが前提の継手です。小さな電流で短く置いた仮留めの跡は、溶込みが浅く、急冷されて硬くなっています。それを残したまま本溶接に取り込めば、そこが弱点として継手の中に埋まってしまいます。
【ほかの選択肢】
(1) タック溶接のビード長さは一般に20〜50mmを標準とし、薄板では
5〜15mm程度 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(3) タック溶接は、応力集中が起こる箇所をできる限り避ける
正しい
(4) タック溶接は、すみ肉溶接の溶接線上をできる限り避ける
正しい
(5) 両側突合せ溶接の場合は、裏はつりする部分に行う 正しい
【タック溶接が弱くなるわけ】
短く、小さい電流で、予熱もせずに置くことが多い
急に冷えるので硬くなり、割れの種になります。仮留めだからと軽く扱うと、そこから割れます。
【置いてよい場所・悪い場所】
よい あとで裏はつりされて、まるごと削り取られる部分
悪い 開先の中で、そのまま本溶接に埋もれる部分
悪い すみ肉溶接の線上。のど厚が小さく、余裕がない
悪い 応力が集中する隅や角
【仕方なく残す場合】
両端を削って、なだらかにしてから本溶接する
本溶接に取り込むときは、始端と終端の急な段差を落とします。
【長さと間隔の目安】
長さ 20〜50mm(薄板では5〜15mm)
間隔 300mm程度
出典:特別ボイラー溶接士 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「溶接施行方法の概要に関する知識」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第20問タック溶接に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれ
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第18問サブマージアーク溶接法の施工要領について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第16問ボイラーの溶接における予熱に関するAからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第14問溶着法に関する記述について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第12問溶接アークの性質について、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第20問突合せ溶接の場合のタック溶接について、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

