GNSS測量に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。…

午前の部(測量・作図) 午前の部 第1問

GNSS測量に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。ア GNSS測量により、楕円体高を直接求めることができる。イ GNSS測量機を用いた基準点測量では、アンテナ高が必要である。ウ GNSS衛星からの電波が遮られたために観測データが欠落し、位相記録が不連続となる現象をマルチパスという。エ 基線解析を行う観測点間の距離が長い場合における電離層の影響により生ずる誤差は、2周波の電波の観測により軽減することができる。オ 基線解析を行うに当たっては、GNSS衛星の軌道情報を要しない。

正答 (5)
正答は (5)。誤っているのはウとオです。 【ア】正しい GNSS測量で直接得られる位置は、地球の中心を原点とする三次元の座標で、これを楕円体に当てはめると緯度・経度と楕円体高が求まります。楕円体高は直接求まり、標高を求めるには、これからジオイド高を差し引く必要があります。 【イ】正しい GNSSで求まるのはアンテナ位相中心の位置です。地上の測点の位置を求めるには、測点からアンテナまでの高さ(アンテナ高)が必要なので、基準点測量では観測のたびにアンテナ高を測って記録します。 【ウ】誤り 衛星からの電波が建物や樹木などに遮られて受信が途切れ、搬送波の位相の連続性が失われる現象は「サイクルスリップ」です。「マルチパス」は、衛星からの電波が建物や地面などに反射して、直接届く電波と反射した電波が混ざって受信されることにより生じる誤差をいいます。
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【エ】正しい 電離層による遅延は周波数によって大きさが異なるので、2周波の電波を観測すれば、その差から影響を求めて消去・軽減できます。観測点間の距離が長くなるほど両点で受ける電離層の影響の違いが大きくなるので、長い基線では2周波の観測が有効です。 【オ】誤り 基線解析では、各時刻の衛星の位置を知る必要があるので、衛星の軌道情報(放送暦や精密暦)を用います。軌道情報を要しないとする記述は誤りです。 【整理】 サイクルスリップ:電波が遮られて位相の記録が途切れる マルチパス:反射した電波が混ざることによる誤差 誤っているのはウとオですから、正答は (5) です。

出典:2022年(令和4年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第1問(法務省 公表)出典元ページ

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