誤差に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。…
午前の部(測量・作図) 午前の部 第2問
誤差に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。ア 鋼巻尺を温度変化により縮んだまま使用して測定したために生ずる誤差は、不定誤差である。イ 巻尺を使用して1目盛以下を目測するときの測定者の読定の偏りにより生ずる個人誤差は、定誤差である。ウ 光波測距儀を使用して観測した距離の測定値は、気温が高くなると短くなる。エ 測定回数が十分に多い場合には、小さい誤差は、大きい誤差よりも多く発生する。オ 測定値に大きな定誤差が含まれている場合には、最小二乗法を適用することにより、最確値を求めることができる。
- (1)アウ
- (2)アオ
- (3)イウ
- (4)イエ
- (5)エオ
正答 (2)
正答は (2)。誤っているのはアとオです。
【ア】誤り
鋼巻尺が温度の変化で縮んだまま測ると、測るたびに同じ向き(長く読む向き)に一定の割合で誤差が生じます。原因と大きさが分かり、補正で取り除ける誤差なので、不定誤差(偶然誤差)ではなく定誤差(系統誤差)です。
【イ】正しい
1目盛以下を目測で読むとき、測定者に「いつも大きめに読む」などのくせがあると、同じ向きに偏った誤差が生じます。このような測定者のくせによる個人誤差は、定誤差に当たります。
【ウ】正しい
光波測距儀は、器械に設定した標準の気象条件での光の速さを使って距離を計算します。気温が高くなると空気の屈折率が小さくなって光が速く進むので、補正をしない測定値は実際の距離より短くなります。そのため気象補正では、気温が高いほど距離を長くする向きの補正をします。
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【エ】正しい
偶然誤差の性質として、測定回数が十分に多いときには、小さい誤差は大きい誤差より多く起こり、同じ大きさの正負の誤差はほぼ同じ回数起こり、極端に大きい誤差はほとんど起こらないとされています。
【オ】誤り
最小二乗法は、偶然誤差だけが含まれていることを前提に最確値を求める方法です。大きな定誤差(系統誤差)が含まれていると、最小二乗法を当てはめても最確値は得られません。定誤差は、補正や観測の方法の工夫によって前もって取り除いておく必要があります。
誤っているのはアとオですから、正答は (2) です。
出典:2022年(令和4年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第2問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
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