力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 第31問
力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)力の三要素とは、力の大きさ、力の向き及び力の作用点をいう。
- (2)力の大きさをF、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さをLとすれば、力のモーメントMは、M=F/Lで求められる。
- (3)多数の力が一点に作用し、つり合っているとき、これらの力の合力は「0」になる。
- (4)力が物体に作用する位置をその作用線上以外の箇所に移すと、物体に与える効果が変わる。
- (5)一直線上に作用する互いに逆を向く二つの力の合力の大きさは、その二つの力の大きさの差で求められる。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
力のモーメントは、M=F/L ではなく M=F×L です。割り算ではなく掛け算になります。
同じ力でも、回転軸から遠いところに掛けるほど、回す働きは大きくなります。長いスパナのほうが楽にボルトを回せるのは、Lが大きくなるからです。割り算では、遠いほど回しにくいことになってしまい、実際と合いません。
【力に関する基本】
力の三要素 力の大きさ、力の向き、力の作用点
力のモーメント M = F × L
Lは、回転軸の中心から力の作用線に下ろした垂線の長さ
解説の続きをみる続きを閉じる
つり合い 多数の力が一点に作用してつり合っているとき、合力は「0」
作用線 力が物体に作用する位置を、その作用線上で移しても、
物体に与える効果は変わらない
一直線上の逆向きの力 合力の大きさは、二つの力の大きさの差
【(4) が「適切」であるわけ】
作用線上なら移してよい。作用線を外れると効果が変わる
ロープを押しても引いても、同じ向きの線の上にいる限り効果は同じです。線を外れた位置に移すと、回そうとする働き(モーメント)が変わってしまいます。
【Lを「垂線の長さ」とするわけ】
力の向きに対して、真横の距離でないと効かない
軸に向かってまっすぐ押しても、物は回りません。回すのは、軸から外れた分だけです。
出典:クレーン・デリック運転士(限定なし) 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「クレーンの運転のために必要な力学に関する知識」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第34問均質な材料でできた固体の物体(以下、本問において「物体」という。)及びその荷の重心又は安
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第31問図のようにO点に同一平面上の三つの力P₁、P₂、P₃が作用しているとき、これらの合力に最
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第38問図のように質量10㎏の荷を同じ長さの2本のロープを用いて2人でそれぞれ鉛直線に対し30°
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第37問荷重に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第34問均質な材料でできた固体の物体(以下、本問において「物体」という。)の重心及び安定に関する
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第32問図のように天井クレーンで質量4tの荷をつるとき、Bの支点が支える力の値に最も近いものは(
スポンサーリンク

