クレーンの電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。…
原動機及び電気に関する知識 第23問
クレーンの電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- (1)三相誘導電動機の回転子は、固定子の回転磁界により回転するが、負荷がかかると同期速度より2~5%遅く回転する性質がある。
- (2)三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなる。
- (3)かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導線(バー)がかご形に配置された簡単な構造である。
- (4)巻線形三相誘導電動機は、固定子側、回転子側ともに巻線を用いた構造で、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続するようになっている。
- (5)直流電動機は、一般に、速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
正答 (2)
正答は (2)。これが適切でありません。
三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど速くなります。遅くなる、では逆です。
同期速度 = 120 × 周波数 ÷ 極数
極数は分母にあります。分母が小さいほど、答えは大きくなります。
【計算例(60Hz)】
2極 → 120 × 60 ÷ 2 = 3600rpm
4極 → 120 × 60 ÷ 4 = 1800rpm
6極 → 120 × 60 ÷ 6 = 1200rpm
【クレーンの電動機】
すべり 回転子は固定子の回転磁界により回転するが、負荷がかかると
解説の続きをみる続きを閉じる
同期速度より2〜5%遅く回転する
かご形 回転子は、鉄心の周りに太い導線(バー)がかご形に配置された
簡単な構造
巻線形 固定子側・回転子側ともに巻線を用いた構造で、回転子側の巻線は
スリップリングを通して外部抵抗と接続する
直流電動機 速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要
【すべりが要るわけ】
回転磁界と回転子に速度の差がなければ、回転子に電流が流れない
電流が流れなければ力も出ません。だから、必ずわずかに遅れて回ります。誘導電動機が同期速度で回ることは、原理的にありません。
【巻線形をクレーンに使うわけ】
外部抵抗を変えて、速度と始動時の力を加減できる
かご形は丈夫ですが、外から手を入れられません。細かい速度調整が要るクレーンでは、巻線形の二次抵抗制御が生きます。
出典:クレーン・デリック運転士〔クレーン限定〕 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
この問題はほかの試験・回でも出ています
「原動機及び電気に関する知識」のほかの問題
- 2024年上半期(2024年10月公表) 第23問クレーンの電動機に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第21問原動機及び電気に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第29問クレーンの電気機器の故障の原因などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第27問クレーンの電動機の速度制御方式などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第25問クレーンの給電装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第23問クレーンの電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
スポンサーリンク

