次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく水中照明の施設に関する記述である。水中又はこれに準ずる場所であって,人が触…

法規 第7問

次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく水中照明の施設に関する記述である。水中又はこれに準ずる場所であって,人が触れるおそれのある場所に施設する照明灯は,次によること。a) 照明灯に電気を供給する電路には,次に適合する絶縁変圧器を施設すること。① 1 次側の[ア]電圧は300 V 以下,2 次側の[ア]電圧は150 V 以下であること。② 絶縁変圧器は,その2 次側電路の[ア]電圧が30 V 以下の場合は,1 次巻線と2 次巻線との間に金属製の混触防止板を設け,これに[イ]種接地工事を施すこと。b) a)の規定により施設する絶縁変圧器の2 次側電路は,次によること。① 電路は,[ウ]であること。② 開閉器及び過電流遮断器を各極に施設すること。ただし,過電流遮断器が開閉機能を有するものである場合は,過電流遮断器のみとすることができる。③[ア]電圧が30 V を超える場合は,その電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。④ b)②の規定により施設する開閉器及び過電流遮断器並びにb)③の規定により施設する地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置は,堅ろうな金属製の外箱に収めること。⑤ 配線は,[エ]工事によること。上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

正答 (5)
正答は (5)。 【空白(ア) 使用電圧】 条文(解釈第187条)で用いられているのは「使用電圧」です。1次側の使用電圧は300V以下、2次側の使用電圧は150V以下と定められています。対地電圧は、大地に対する電圧を指す別の用語で、低圧屋内配線の制限(原則150V以下)などで使われます。ここでは絶縁変圧器の1次と2次の電圧そのものを制限しているので使用電圧です。よって(ア)を「対地」としている(2)(4)は外れます。 【空白(イ) A種接地工事】 2次側電路の使用電圧が30V以下の場合には、1次巻線と2次巻線との間に金属製の混触防止板を設け、これにA種接地工事を施すことと定められています。混触防止板は、1次巻線と2次巻線が絶縁破壊などで触れ合ったとき、高いほうの電圧が2次側へ回り込むのを防ぐ金属の板です。その板が高電圧を受け止めたときに確実に大地へ流すため、接地抵抗の小さいA種が要求されます。人が水に入った状態で使う設備であり、感電すればただちに致命的になりうることを考えれば、最も厳しい種類を求めるのは自然です。よって(イ)を「D」としている(1)(3)は外れます。
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【空白(ウ) 非接地式電路】 2次側電路は非接地式電路であることと定められています。接地してしまうと、電路の1点が大地と同電位になるため、水中で人が電路の他の部分に触れたときに人体を通って大地へ電流が流れる道ができてしまいます。接地しなければ、1か所触れただけでは回路が閉じません。よって(ウ)を「接地式電路」としている(3)は外れます。 【空白(エ) 金属管工事】 配線は金属管工事によることと定められています。水中という過酷な場所で、外力による損傷を確実に防ぐためです。合成樹脂管では機械的な強度の点で足りません。 【結論】 使用・A・非接地式電路・金属管 の組合せをもつ (5) が正答です。なお、2次側の使用電圧が30Vを超える場合には、地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置が必要になり、その装置や開閉器、過電流遮断器は堅ろうな金属製の外箱に収めることとされています。段階的に条件が厳しくなる構成になっていることを押さえてください。

出典:令和4年度上期第三種電気主任技術者 法規科目 問7(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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