「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義に関する記述として,正しいものを次の(1)~(…
法規 第7問
「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義に関する記述として,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (1)単独運転とは,分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において,当該分散型電源が発電を継続し,線路負荷に無効電力を供給している状態をいう。
- (2)自立運転とは,分散型電源が,連系している電力系統から解列された状態において,当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいう。
- (3)逆充電とは,分散型電源設置者の構内から,一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れをいう。
- (4)受動的方式の単独運転検出装置とは,分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき,単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により,単独運転状態を検出する装置をいう。
- (5)能動的方式の単独運転検出装置とは,単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により,単独運転状態を検出する装置をいう。
正答 (2)
正答は (2)。
【正しい選択肢 (2) 自立運転】
自立運転とは、分散型電源が、連系している電力系統から解列された状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいいます。系統から切り離したうえで、自分の構内だけに電気を送るので、系統側へ電気が流れ出すことはありません。停電時に太陽光発電の自立運転用コンセントが使えるのは、この状態にあたります。意図して行うものであり、危険な状態ではありません。
【誤りの選択肢の確認】
(1) 単独運転の定義が誤っています。
正しくは、「分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態」です。選択肢は「無効電力を供給している」としており、ここが誤りです。単独運転は、系統側の作業者が感電するおそれや、再閉路の際に位相の合わない状態で投入されるおそれがあるため、すみやかに検出して解列しなければならない危険な状態です。自立運転との違いは、系統側の線路にまで電気を送ってしまっているかどうかです。
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(3) 逆充電の定義が誤っています。
選択肢に書かれている「分散型電源設置者の構内から、一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れ」は、逆潮流の定義です。逆充電とは、分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路電圧を維持しているものの、線路負荷には電力を供給していない状態をいいます。
(4) 受動的方式と能動的方式の説明が入れ替わっています。
選択肢が述べている「平時から変動を与えておき、単独運転移行時に生じる変化で検出する」方式は、能動的方式です。
(5) 同様に入れ替わっています。
選択肢が述べている「単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により検出する」方式は、受動的方式です。
【二つの方式の整理】
受動的方式 系統から切り離された瞬間に自然に現れる
電圧位相や周波数の変化をとらえる。
何も加えないので受動的。電圧位相跳躍検出方式など。
能動的方式 ふだんから出力にわずかな変動を与えておき、
系統から切り離されるとその変動が周波数などの変化として現れることをとらえる。
自ら働きかけるので能動的。無効電力変動方式など。
受動的方式は応答が速いものの検出できない場合があり、能動的方式は確実だが検出まで少し時間がかかるため、両方を組み合わせて使うのが一般的です。
出典:令和5年度下期第三種電気主任技術者 法規科目 問7(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
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