一般的な三相かご形誘導電動機がある。出力が大きい定格運転条件では,誘導機の等価回路の電流は,「二次電流≫励磁電流」である…

機械 第4問

一般的な三相かご形誘導電動機がある。出力が大きい定格運転条件では,誘導機の等価回路の電流は,「二次電流≫励磁電流」であるから,励磁回路を省略しても特性をほぼ表現できる。さらに,「二次抵抗による電圧降下≫その他の電圧降下」となるので,一次抵抗と漏れリアクタンスを省略しても,おおよその特性を検討できる。このような電動機でトルク一定負荷の場合に,電流80 A の定格運転から電源電圧と周波数を共に5 %下げて回転速度を少し下げた。このときの電動機の電流の値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

正答 (3)
正答は (3)。 問題の条件どおり、励磁回路・一次抵抗・漏れリアクタンスを省くと、等価回路は二次抵抗 r₂/s だけになります。相電圧を V、滑りを s とすると I = V÷(r₂/s) = sV/r₂ トルクは二次入力を同期角速度 ωₛ で割ったものです。 T = 3I²(r₂/s)÷ωₛ = 3sV²/(r₂ωₛ) 電圧 V も周波数 f も5%下げるので、V/f は一定です。ωₛ は f に比例するので、V=af、ωₛ=bf(a、b は定数)とおくと T = 3s a² f²/(r₂ b f) ∝ s f
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トルクが一定なので、s f(滑り周波数)が一定になります。このとき電流は I = s a f/r₂ ∝ s f なので、電流も変わらず80 A です。 【考え方の要点】 電圧と周波数を同じ割合で変えると(V/f 一定)、磁束がほぼ一定に保たれます。磁束が同じなら、同じトルクを出すのに必要な電流も同じです。回転速度は下がりますが、電流は変わりません。

出典:令和7年度上期第三種電気主任技術者 機械科目 問4(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ

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