低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。…
一般問題 第15問
低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。
- イ回路の力率を改善する。
- ロ電動機の振動を防ぐ。
- ハ電源の周波数の変動を防ぐ。
- ニ回転速度の変動を防ぐ。
正答 イ
正答は (1)。
【低圧進相コンデンサの役目】
三相誘導電動機は、回転磁界を作るために電流を巻線に流して磁束を作ります。この磁化のための電流は電圧より位相が90度遅れる無効電流で、これがあるために電動機の力率は遅れになります。
ここにコンデンサを並列に接続すると、電圧より位相が90度進む電流が流れます。遅れの無効電流と進みの無効電流は向きが逆ですから、互いに打ち消し合い、電源から見た無効電流が減ります。その結果、電源側に流れる電流が小さくなり、力率が1に近づきます。これが力率改善で、(1) が正答です。
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【力率を改善すると何が良いのか】
同じ有効電力を送るのに必要な電流が小さくなるので、次のような利点があります。
配電線や変圧器での電力損失(電流の2乗に比例する損失)が減る
電線や変圧器の容量に余裕ができる
電圧降下が小さくなる
【誤りの選択肢 (2)】
電動機の振動を防ぐのは、据付けの方法や防振ゴム、軸心の調整などによるもので、コンデンサとは関係がありません。
【誤りの選択肢 (3)】
電源の周波数は電力系統全体で決まるもので、負荷側にコンデンサを付けても変えられません。
【誤りの選択肢 (4)】
誘導電動機の回転速度は電源周波数と極数でほぼ決まり、負荷によってすべりがわずかに変わる程度です。コンデンサで回転速度を安定させることはできません。
【間違えやすい点】
進相コンデンサは電動機と並列に接続します。直列に入れると電動機に加わる電圧が変わってしまい、目的を果たせません。また、電源を切ったあともコンデンサには電荷が残るため、放電装置を備えるのが原則です。
出典:令和8年度上期第二種電気工事士学科試験 問15(一般財団法人 電気技術者試験センター 公表)出典元ページ
最終更新日
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