単一エネルギーで太い線束のガンマ線が物質を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係数(ビルドアップ係数)に関する次…
ガンマ線照射装置に関する知識 第25問
単一エネルギーで太い線束のガンマ線が物質を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)再生係数は、入射ガンマ線のエネルギーに応じて異なる値をとる。
- (2)再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる。
- (3)再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる。
- (4)再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなる。
- (5)再生係数の値は、1より小さい。
正答 (5)
正答は (5)。これが誤りです。
再生係数(ビルドアップ係数)の値は、1より大きくなります。「1より小さい」が誤りです。
【再生係数】
太い線束では、散乱された光子も検出器に入ってくる
実際の線量率 = 細い線束での計算値 × 再生係数
散乱線が上乗せされるのですから、1を掛けるよりも大きい数になります。1より小さければ、散乱線が減ることになり、話が合いません。
【ほかの選択肢】
(1) 再生係数は、入射ガンマ線のエネルギーに応じて異なる値を
とる 正しい
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(2) 再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる
正しい
(3) 再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる 正しい
(4) 再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなる 正しい
【再生係数が大きくなる条件】
物質の厚さが厚いほど大きい
照射面積が大きいほど大きい
物質から近いほど大きい
いずれも散乱線が増える、あるいは届きやすい条件です。(2)(3)(4)は、これを別の向きから述べたものです。
【厚いほど大きくなるわけ】
物質が厚いほど、中で散乱される回数が増える
散乱されて向きを変えた光子が、それでも検出器に届きます。
【離れると小さくなるわけ】
散乱線は、いろいろな方向へ散らばる
まっすぐ進む線に比べて、離れるほど早く薄まります。
【エネルギーで変わるわけ】
エネルギーによって、散乱の起こりやすさが変わる
相互作用の主役が、光電効果からコンプトン効果へ移るためです。
【遮蔽計算での扱い】
遮蔽を設計するときは、再生係数を見込んで厚くする
細い線束の式だけで計算すると、遮蔽が足りなくなります。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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