透過写真撮影用ガンマ線照射装置の線源に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
ガンマ線照射装置に関する知識 第22問
透過写真撮影用ガンマ線照射装置の線源に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)⁶⁰Coの半減期は、約30年である。
- (2)¹⁹²Irは、β⁻壊変を行いガンマ線を放出する放射性核種である。
- (3)¹⁹²Irの半減期は、¹⁶⁹Ybの半減期より長い。
- (4)⁶⁰Coは、β⁻壊変を行いガンマ線を放出する放射性核種である。
- (5)⁶⁰Co、¹³⁷Cs、¹⁶⁹Yb及び¹⁹²Irのうち、鉛に対する半価層が最も大きいものは⁶⁰Coである。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
コバルト60の半減期は約5.3年です。約30年はセシウム137の半減期です。
【透過写真撮影に使う主な線源】
イリジウム192 半減期 約74日
コバルト60 半減期 約5.3年
セシウム137 半減期 約30年
イッテルビウム169 半減期 約32日
【ほかの選択肢】
(2) イリジウム192は、β-壊変を行いガンマ線を放出する 正しい
(3) イリジウム192(約74日)の半減期は、イッテルビウム169
(約32日)より長い 正しい
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(4) コバルト60は、β-壊変を行いガンマ線を放出する 正しい
(5) 鉛に対する半価層が最も大きいのはコバルト60 正しい
【半価層が大きい=遮蔽しにくい】
ガンマ線のエネルギーが高いほど、半価層は大きくなる
コバルト60 約1.17 と 1.33MeV → 最も高い
セシウム137 約0.66MeV
イリジウム192 約0.3~0.6MeV
イッテルビウム169 約0.06~0.3MeV
エネルギーがいちばん高いコバルト60が、いちばん遮蔽に厚さを要します。
【β-壊変でガンマ線が出るわけ】
β-壊変の後、残った原子核がまだ高いエネルギーを持っている
その余分なエネルギーをガンマ線として放出して、落ち着きます。だから「β-壊変を行いガンマ線を放出する」という言い方になります。
【線源の選び方】
厚い鋼材 → コバルト60(透過力が大きい)
一般の鋼材 → イリジウム192
薄い材料 → イッテルビウム169
半減期が短いほど、線源を頻繁に交換する必要があります。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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