単一エネルギーで太い線束のガンマ線が物質を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係数(ビルドアップ係数)に関する次…

ガンマ線照射装置に関する知識 第24問

単一エネルギーで太い線束のガンマ線が物質を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。 再生係数は、入射ガンマ線の線量率とは無関係です。「線量率が高くなるほど大きくなる」は誤りです。 【再生係数(ビルドアップ係数)】 太い線束では、散乱された光子も検出器に入ってくる 実際の線量率 = 細い線束での計算値 × 再生係数 散乱の起こりやすさは、光子一個ごとの話です。強い線源でも弱い線源でも、散乱される割合は変わりません。 【ほかの選択肢】 (1) 再生係数は、物質の厚さが薄くなるほど小さくなる 正しい (2) 再生係数は、線束の広がりが大きいほど大きくなる 正しい
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 再生係数は、物質への照射面積が大きいほど大きくなる                          正しい (5) 再生係数は、透過後、物質から離れるほど小さくなり、   その値は1に近づく             正しい 【再生係数が大きくなる条件】 物質の厚さが厚いほど大きい 線束の広がりや照射面積が大きいほど大きい 物質から近いほど大きい いずれも散乱線が増える、あるいは届きやすい条件です。線量率だけが関係しません。 【厚いほど大きくなるわけ】 物質が厚いほど、中で散乱される回数が増える 【離れると1に近づくわけ】 散乱線は、いろいろな方向へ散らばる まっすぐ進む線に比べて、離れるほど早く薄まります。散乱線の寄与がなくなれば、細い線束の計算どおり(再生係数=1)になります。(5)はそのことを述べています。 【必ず1以上】 散乱線が加わるのだから、1を下回ることはない 【遮蔽計算での扱い】 遮蔽を設計するときは、再生係数を見込んで厚くする

出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「ガンマ線照射装置に関する知識」のほかの問題

  1. 2024年下半期(2025年4月公表) 第24問単一エネルギーの細いガンマ線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいも
  2. 2025年上半期(2025年10月公表) 第22問同位体又は放射性壊変に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  3. 2025年上半期(2025年10月公表) 第30問あるエネルギーのガンマ線に対する鉛の質量減弱係数が0.2 cm²/gであるとき、このガン
  4. 2025年下半期(2026年4月公表) 第28問線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の取扱いに関する次の記述のうち、誤っている
  5. 2023年下半期(2024年4月公表) 第26問線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の構造に関する次の記述のうち、誤っているも
  6. 2024年上半期(2024年10月公表) 第24問次のAからDの事項について、単一エネルギーの細いガンマ線束が、ある厚さの物体を透過すると

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク