単一エネルギーの細い線束のガンマ線に対する鋼板の半価層の厚さをhとし、1/10価層の厚さをHとするとき、両者の関係を表す…
ガンマ線照射装置に関する知識 第30問
単一エネルギーの細い線束のガンマ線に対する鋼板の半価層の厚さをhとし、1/10価層の厚さをHとするとき、両者の関係を表す近似式として、適切なものは次のうちどれか。ただし、logₑ2=0.69、logₑ5=1.61として計算するものとする。
- (1)H≒1.6h
- (2)H≒2.3h
- (3)H≒3.3h
- (4)H≒4.4h
- (5)H≒5.0h
正答 (3)
正答は (3)。H ≒ 3.3h です。
【半価層と1/10価層】
半価層 h = 2の自然対数 ÷ 減弱係数
1/10価層 H = 10の自然対数 ÷ 減弱係数
H ÷ h = 10の自然対数 ÷ 2の自然対数
【計算】
10の自然対数 = 2の自然対数 + 5の自然対数
= 0.69 + 1.61 = 2.30
H ÷ h = 2.30 ÷ 0.69 = 約3.33
H ≒ 3.3h
【10の自然対数の作り方】
10 = 2 × 5
解説の続きをみる続きを閉じる
掛け算は、対数では足し算になります。だから
10の自然対数 = 2の自然対数 + 5の自然対数
問題文で与えられるのは2と5だけですが、足せば10が作れます。
【確かめ方】
半分にするより、10分の1にするほうが厚くしなければならない
H > h
でなければおかしいのです。3.3倍という値は、その向きに合っています。
【半価層で数えると】
3半価層 → 1/8
4半価層 → 1/16
1/10 は、この二つの間。半価層のおよそ3.3倍というのは、感覚とも合います。
【ほかの選択肢】
(1) 1.6h
(2) 2.3h 10の自然対数の値そのもの
(4) 4.4h
(5) 5.0h
(2)が引っかけです。2.30という数字を出したところで止めてしまうと、これを選んでしまいます。0.69で割るところまで進めます。
【使う場面】
遮蔽の設計で、何分の1にするかを厚さに直す
10分の1にするには半価層の3.3倍、100分の1なら6.6倍です。
出典:ガンマ線透過写真撮影作業主任者 2024年上半期実施分(2024年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「ガンマ線照射装置に関する知識」のほかの問題
- 2024年下半期(2025年4月公表) 第30問あるエネルギーのガンマ線に対する鉛の質量減弱係数が0.4 cm²/gであるとき、このガン
- 2025年上半期(2025年10月公表) 第28問線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の取扱いに関する次の記述のうち、誤っている
- 2025年下半期(2026年4月公表) 第26問線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の構造に関する次の記述のうち、正しいものは
- 2023年上半期(2023年10月公表) 第24問単一エネルギーで太い線束のガンマ線が物質を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第22問透過写真撮影用ガンマ線照射装置に用いられる線源に関し、半減期の長いものから順に並べたもの
- 2023年下半期(2024年4月公表) 第30問あるエネルギーのガンマ線に対する半価層が5mmの遮蔽板P、10 mmの遮蔽板Q、15 m
スポンサーリンク

