同一腫瘤の腹部超音波像(別冊No. 6A)とMR 像(別冊No. 6B)を別に示す。矢印の腫瘤の画像所見から判別できる成…
午前 第10問
同一腫瘤の腹部超音波像(別冊No. 6A)とMR 像(別冊No. 6B)を別に示す。矢印の腫瘤の画像所見から判別できる成分はどれか。
- (1)ガ ス
- (2)血 液
- (3)脂 肪
- (4)鉄 分
- (5)カルシウム
正答 (3)
正答は (3)。判別できる成分は脂肪です。
【画像の見方】
A の超音波像では、腫瘤は周りの肝臓より明るい
高エコーです。B の GRE 法 T₁強調像では、in-phase 像で周りとほぼ同じ信号の腫瘤が、out-of-phase(opposed phase)像では暗く(信号が低下して)
写っています。
out-of-phase 像では、同じボクセルの中に水と脂肪が混ざっていると、両者の信号が打ち消し合って信号が下がります。in-phase 像と比べて信号が下がる腫瘤は、細胞の中に脂肪を含むと判断できます(化学シフトを利用した方法)。超音波で高エコーなのも、脂肪を含む腫瘤に合う所見です。
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【ほかの選択肢】
(1) ガス ガスは超音波で強い反射と後方の音響陰影を生じ、MRI ではどの撮像でも無信号です 誤り
(2) 血液 出血は時期によって信号が変わりますが、out-of-phase での信号の低下では判別しません 誤り
(4) 鉄分 鉄は一般に TE の長い in-phase 像の方で信号が下がります(磁化率の影響)。この画像とは逆です 誤り
(5) カルシウム 超音波で音響陰影を伴う強い高エコーになり、MRI では低信号です 誤り
【見分け方】
out-of-phase で低下 → 脂肪(水と脂肪が混在)
in-phase で低下 → 鉄(TE の長い方で磁化率の影響)
出典:2025年(令和7年) 診療放射線技師国家試験 問10(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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