テール・ロータの効力の喪失(LTE)に関する記述で誤りはどれか。…
航空工学(回転翼) 第14問
テール・ロータの効力の喪失(LTE)に関する記述で誤りはどれか。ただし、メイン・ロータが上から見て反時計回りのシングル・ロータ式ヘリコプタの場合とする。
- (1)大きなレートの左ホバリング旋回は多くの出力を必要とするため発生の可能性が高まる。
- (2)ホバリングを含む低速飛行時に発生する。
- (3)背風でのホバリングは風見効果により発生の可能性が高まる。
- (4)LTEとは、テール・ロータの能力が空気力学的に喪失することをいう。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
上から見て反時計回りのメイン・ロータの機体では、LTEは「右」への旋回(右ヨー)で起こりやすいとされます。右旋回はメイン・ロータのトルクで機首が回る向きと同じで、旋回の勢い(ヨー・レート)が大きくなると、テール・ロータの推力で止めにくくなるためです。左ホバリング旋回はテール・ロータの推力を増やして行うので、多くの出力を必要としますが、LTEの起こる可能性が高まる操作とはされていません。
【ほかの選択肢】
(2) LTEは、ホバリングを含む低速の飛行のときに起こります 正しい
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(3) 背風でホバリングすると、風見効果で機首を風上に向けようとする力が働き、意図しない旋転が起こりやすくなります 正しい
(4) LTEは、テール・ロータの能力が空気力学的に失われて、方向の維持に足りなくなる現象です 正しい
【起こりやすくなる条件】
低速(ホバリングを含む)
右旋回(反時計回りのロータ)、大きなヨー・レート
高パワー(高高度・高温・重重量)
不利な方向からの風(背風・横風など)
早めに気づき、ペダルの操作が限界に近いと感じたら、無理な旋回を避けます。
出典:平成31年1月期 航空従事者学科試験 事業用操縦士(飛行機・回転翼) 航空工学(回転翼) 問14(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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